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初心者必見!はじめてのM&A。なぜM&Aは行われる?

2023.06.01

M&Aとは経営者としての成功である


「M&A」と聞くと「乗っ取り」や「身売り」のようなネガティブなイメージが先行するのがこれまでの傾向でした。大企業同士での買収劇であれば、それに近いケースはありますが、現在の中堅・中小企業のM&Aにおいては、下記4点を実現する非常にポジティブなM&Aが多くなっています。

・事業承継問題の解決(後継者不在・先行き不安の解消)
・ハッピーリタイア(創業者利益の取得、借入金の個人保証の解除)
・従業員の幸せ(雇用継続・従業員の可能性を広げる)
・会社の成長(社名を継続、買い手企業との相乗効果による事業成長)

売り手企業の経営者がM&Aを決意する理由は主に上記ですが、これを実現するためには買い手企業がいることが大前提です。M&Aは買い手企業との間で合意して初めて実現するものであり、もしM&Aが実現するならば、それは会社の成功であり、経営者としての成功と言って過言ではありません。


M&Aとは経営者としての成功である

後継者不在でのM&A検討が大半


売り手企業の経営者がM&Aに踏み切る理由の大半が「後継者不在」です。事業承継で一番多いのは「親族内承継」です。そもそも後継となる子供がいないというケースも少なくないですが、子供がいても承継候補にならないケースも多々あります。

・子供の資質不足
経営者とは厳しい仕事であり、従業員やその家族、また取引先への責任等、多くのものを背負わなければいけません。外部環境が激変する世の中で経営者としての資質が無い子供に会社を引き継ぐことが正しい選択なのか。子供にとっても不幸な選択になる可能性があります。

・子供が自分の人生を歩む
教育環境に恵まれた経営者の子供には優秀な方が多く、大企業に入社する方、医師や弁護士になる方、自身で起業される方もいます。自身の道を歩んでいて、家業を継ぐことができないケースも多くあります。

もう一つの方法としては「従業員承継」がありますが、こちらも候補者に株式を買い取る資金を用意できるかの問題や個人保証・担保の問題も発生します。そう簡単に承継できるものでもありません。
となると「第三者承継」いわゆる「M&A」が有力な選択肢になるのです。


後継者不在でのM&A検討が大半

全員が幸せになるM&Aとは


中小企業のM&Aは両者が納得して初めて成立するものです。人間でいう「結婚」に例えられることが多いです。売り手企業だけ、もしくは買い手企業だけが幸せになればいいというものではありません。売り手企業としては株価だけを求めるのでなく、M&A成立後に会社が発展するのか、従業員のやりがいは得られるのかが大事です。一方、買い手企業としてもM&A成立後からが本番です。自社のリソースと組み合わせて譲渡企業の成長を実現できるかがポイントです。売り手企業からすれば、相手選びは妥協ができません。「全員が幸せになるM&A」を実現するためにはじっくりと腰を据えて検討することが非常に大切です。


このコラムの執筆者
小林 隼人

小林 隼人

M&Aコンサルティング事業部
チーフマネジャー

新聞社にて新聞販売店の経営・営業支援業務に従事後、独立系M&A仲介会社に入社。主にエネルギー系企業のM&Aなどを経験後、当社に入社。企業の事業承継課題も目の当たりにしてきた経験を踏まえ、現在はM&Aを中心としたコンサルティングを数多く手掛け、企業のあらゆる経営課題解決に取り組んでいる。

主な実績
  • LPガス会社の譲渡側・譲受側M&Aアドバイザリー
  • 産業資材卸会社の譲渡側・譲受側M&Aアドバイザリー
  • 機械器具卸会社の譲渡側M&Aアドバイザリー
  • ビルメンテナンス会社の譲受側M&Aアドバイザリー
  • 建設会社の譲渡側・譲受側M&Aアドバイザリー
  • 人材派遣会社の譲受側M&Aアドバイザリー

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