M&A情報
会社を譲渡するためのM&Aの準備
2021.06.01

「譲渡」と言っても簡単に実現できるものではありません。M&Aの実施件数が増加トレンドにある昨今、どんな会社・事業でも引き受け手が見つかるわけではないということです。M&Aのプロセスに入る前に、譲渡を検討しておられる経営者様は、M&Aを決定した動機などをはじめ、事前にいくつかの情報を整理しておく必要があります。ここからは、事前に整理が必要な事柄について見ていきましょう。
重要ポイント①:事前準備
M&Aの知識を身につけ、準備物を揃えよう
M&Aを失敗しないためも、会社の譲渡にあたり、事前にどのような書類・資料が必要なのかを知ることは大切です。事前の準備なくしてM&Aの成功はあり得ません。必要な資料がすぐに出てくるのと出てこないのとでは、買い手側の心象は大きく異なります。売り手側は選ぶ立場であると同時に、時には選ばれる立場でもあります。このような事前準備、細かい配慮が金額面だけでなく、M&Aがスムーズに進むかの重要なポイントになります。

スケジュールの設定
早くから準備にとりかかることが大切
つづいて、M&Aのスケジュールを設定します。これはM&Aを長引かせない一つのポイントになります。先にスケジュールを設定しておくことで、経営者様の譲渡への気持ちも固まり、現実的に譲渡に向けて動くという気持ちの整理にも繋がります。経営者様によっては、もしかしたら、M&A以外の選択肢も複数考えておられるかもしれません。スケジュールに沿って、それぞれの行動・作業の期限を決めることで、それらが判断軸となり、承継課題を順序立てて解決することができると存じます。


丹尾 渉
執行役員
M&Aコンサルティング事業部長
2017年からM&Aコンサルティング本部の立上げに参画。M&A戦略構築からアドバイザリー、PMIまでオリジナルメソッドを開発。その後5年間で延べ80件以上のM&Aコンサルティングに携わる。「戦略無くしてM&Aなし」をモットーに、大手から中堅・中小企業のM&Aを通じた成長支援を数多く手掛けている。
- 主な実績
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- 上場企業の新規事業開発を目的とした譲受側M&Aアドバイザリー
- 上場企業子会社の事業戦略からM&Aまで一貫性を持たせた戦略構築
- 上場企業子会社の買収調査のためのビジネスDD、財務DD、労務DD
- 中堅企業の事業ポートフォリオの転換によるビジネスモデル変革支援
- M&Aを初めて実施した中堅企業のPMI支援
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