卒業方式とは
卒業方式とは昇格(等級が上がる)基準の設計における一つの方式であり、現在の等級の役割要件を満たす(評価を高める)ことで昇格者を決定する仕組みのことを指す。卒業方式は評価を軸に昇格対象者を選定できることから昇格要件が明確でシンプルな運用が可能となる。
一方で現在の役割を満たしていることが必ずしも上位等級で力を発揮できるとは言い切れないため、昇格後に期待通りの活躍にならない場合もある。
また、降格を行わない場合、ミスマッチな役割を担い続けることにも繋がる可能性がある。
タナベコンサルティングとしては、業種特性、組織構造、組織風土を総合的に勘案して、入学方式か卒業方式もしくは併用するのか定めることを推奨している。
(※入学方式についてはURL:https://www.tanabeconsulting.co.jp/hr/glossary/detail254.htmlを参照)
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー山中 惠介
総合ファッション企業で人事労務・採用・育成等のHR領域の実務経験後、当社へ入社。現場での実務経験を活かし「採用」「育成」「活躍」「定着」の4つをバランスよく取り入れた戦略人事の構築とクライアントに寄り添うコンサルティングを信条としている。社員が継続的に活躍・成長していく仕組みづくりを中心に、組織における人材育成・人材活躍も支援している。