ハイブリッド型人事制度とは
ハイブリッド型人事制度とは、等級制度における"メンバーシップ型"の「職能資格制度」と"ジョブ型"の「職務等級制度」を組み合わせた制度のことを指す。"メンバーシップ型"とは従来の日本で多く導入されていた制度で、年功的に昇格する制度のことである(詳細は用語集「職能資格制度」を参照)。一方で、"ジョブ型"とは外資系企業で多く導入されている制度で、仕事や職務に人を当てはめて考える制度のことである(詳細は用語集「職務等級制度」を参照)。"ハイブリッド型"とは、「役割等級制度」とも言われ、上記2つの思想を取り入れた新しい制度のことである(詳細は用語集「役割等級制度」を参照)。それぞれに特徴とメリット・デメリットがあり、業種特性や会社の規模によっては傾向がみられることがある。ただし、正解となる型は無いため、自社の目指す方向性や自社の発達段階を踏まえて、どの制度の導入が最適であるかを検討することが求められる。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー西 瑞穂
社員にとって働きやすい組織、長く働き、貢献できる組織づくりをテーマに、多くの中堅中小企業向けの人事制度構築や教育制度構築に携わる。フレッシュな発想とナラティブな行動力でコンサルティングプロジェクトに取り組んでいる。また、セミナー・研修での指導・コーディネーターを通じ中堅・若手・新入社員の成長を支援している。