対比誤差とは
対比誤差とは、予め定められた評価基準ではなく、自分自身または特定の誰かを基準にして評価する評価エラーの一つである。
対比誤差の特徴として評価者のこだわりが強く反映される傾向にあり、評価者自身と比較して被評価者の能力の高低が判断基準となる。
①評価者よりも被評価者の能力が高いパターン例:評価者がITに詳しくない場合、ITに詳しい部下の能力全てが高く見えてしまい、評価を高く付けてしまう
②評価者よりも被評価者の能力が低いパターン例:評価者が特定の事象(報連相など)に強いこだわりがある場合、そぐわない行動をする部下の能力全てが低く見えてしまい、評価を低く付けてしまう
タナベコンサルティングでは、自らの評価の癖を自覚する機会として、継続的な評価者研修の実践を推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
ゼネラルパートナー三瓶 怜
ホテル運営会社にて、事業戦略の策定・ 収益改革・人材育成・業務改善などホテル運営の実務全般を経験後、当社へ入社。現在は人事制度の構築をはじめ、教育体系の立案や現場から幹部層を対象に各種研修の企画など、各企業の実情を踏まえ“人”に関する、多面的要素から戦略人事コンサルティングを行っている。「人の成長なくして組織の成長なし」が信条。