社内公募制度とは
社内公募制度とは、会社の要員計画や事業計画をもとに会社が必要な人材を配置する人事異動と異なり、人材を必要とする部署が、人材の補充やプロジェクトリーダーを社内募集し、従業員が自ら応募できる仕組みを指す。
近年「エンゲージメント」など貢献意欲や愛着心といった社員の主体性が注目される中、本人の意思を尊重する社内公募制度を積極的に導入する企業が増えている。
導入においては以下の点に注意いただきたい。
①所属していた部署にとっては主要メンバーが抜けることで、チーム編成の組み直しや、クライアントの引継ぎなど負担が増える可能性がある。
②従業員は安易に応募することでキャリアや専門性を磨く機会を失う可能性がある。
社内公募制度によるミスマッチの防止や効果的に運用するためにも、業務内容について可視化し面談を通して説明することや、応募に関して現配属先での勤務が1年以上など一定の条件を設定することなど検討していただきたい。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント柴田 貴也
大手人材派遣会社にて採用支援・人材育成事業に従事。その後新規事業の立ち上げで飲食・宿泊事業の責任者として従事した後、当社へ入社。「社員がイキイキと働き、主体的に取り組む組織作り」を信条のもと、戦略的な人事コンサルティングを行っている。