退職金制度(基本給連動型)とは
退職金制度の基本給連動型とは、退職時の基本給をベースに勤続年数や年齢と退職理由等に応じた支給率を乗じて退職金を定める方式である。
支給率は、勤続年数が長くなるほど高く設計するケースが多く、退職時点で基本給が高い社員や、勤続年数が長い社員が高い退職金を得ることができる仕組みである。
つまり、基本給の積み上げが年功的であれば退職金も年功的になり、評価に応じてメリハリのある基本給が設定されていれば退職金もメリハリのある退職金制度となる。
一方で退職金のベースが退職時点に限定されるため、退職年度に基本給が引き上がれば退職金も引き上がり、ベースアップなどに応じて退職金も引きがる。
ベースアップの基本給UPが退職金にも影響するため、必要以上の人件費が掛かることから経営の圧迫に繋がる可能性がある。
タナベコンサルティングとしては、改めて退職金コンセプト(どのような目的をもって運用していく制度なのか)を明確にして退職金制度そのものの見直しを推奨している。
(※退職金制度(別テーブル型)についてはURL:https://www.tanabeconsulting.co.jp/hr/glossary/detail258.htmlを参照)
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー山中 惠介
総合ファッション企業で人事労務・採用・育成等のHR領域の実務経験後、当社へ入社。現場での実務経験を活かし「採用」「育成」「活躍」「定着」の4つをバランスよく取り入れた戦略人事の構築とクライアントに寄り添うコンサルティングを信条としている。社員が継続的に活躍・成長していく仕組みづくりを中心に、組織における人材育成・人材活躍も支援している。