多面評価とは
多面評価とは、被評価者が上司から評価されるだけでなく、部下・同僚・他部署など仕事において関わりを持つ様々な関係者から評価を受ける人事システムである。
上(上司)・下(部下)・斜め(同僚・他部署)の全ての方向から評価がされる特徴を踏まえ、"360度評価"と言われることも多い。
多面評価では関係者からの評価を盛り込むことで、上司からの視点では見えていなかった被評価者の行動特性を見える化し、より公正かつ適正な評価を行うことが目的である。
また、被評価者にとっても客観的な視点で自分自身を振り返ることができるなどのメリットから多くの企業で導入または検討がされている。
一方で、評価者が十分な評価訓練を受けていないことで評価の妥当性に納得感が得られない事例もある。
そのため、多面評価を初めて導入する企業は、昇給や賞与などの金銭的な処遇に直結させるのではなく、被評価者の自己啓発を促進する目的で導入するケースが多い。
タナベコンサルティングでは、多面評価を実施するにあたり十分な評価研修をセットで行いながら、被評価者によってより納得感を得られる仕組みとすることを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
ゼネラルパートナー三瓶 怜
ホテル運営会社にて、事業戦略の策定・ 収益改革・人材育成・業務改善などホテル運営の実務全般を経験後、当社へ入社。現在は人事制度の構築をはじめ、教育体系の立案や現場から幹部層を対象に各種研修の企画など、各企業の実情を踏まえ“人”に関する、多面的要素から戦略人事コンサルティングを行っている。「人の成長なくして組織の成長なし」が信条。
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