管理監督者とは
管理監督者とは、労働基準法で定められた労働時間、休憩、休日などの制限を受けず、経営者と一体的な立場にある者を指す。
一般的に企業における管理職が管理監督者に当たるケースが多いが、管理監督者に当てはまるかどうかは役職名ではなく、次の要件を満たしているかの実態に即して判断される。
1.企業内で重要な職務を担い、それらを実行する責任と権限を有していること
2.労働時間や勤務形態に制限がなく、自らに裁量があること
3.賃金等について地位にふさわしい待遇がされていること
近年では十分な権限や裁量が無いにも関わらず、社員を管理監督者として位置付けて、残業や休日出勤を無給にするといった「名ばかり管理職」が問題として注目されている。
タナベコンサルティングでは、管理監督者が企業の持続的成長を叶える重要な役割として発揮できるよう、透明性の高い運用と権限移譲の仕組み化を推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
ゼネラルパートナー三瓶 怜
ホテル運営会社にて、事業戦略の策定・ 収益改革・人材育成・業務改善などホテル運営の実務全般を経験後、当社へ入社。現在は人事制度の構築をはじめ、教育体系の立案や現場から幹部層を対象に各種研修の企画など、各企業の実情を踏まえ“人”に関する、多面的要素から戦略人事コンサルティングを行っている。「人の成長なくして組織の成長なし」が信条。
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