専門職制度とは
専門職制度とは、特定分野において高度な知識・技能を持った人材に対して期待する貢献度や価値発揮・役割などから管理職と同様に評価する、複線型人事制度の一つである。専門職制度を導入するメリットは以下の3点である。
1.管理職以外にキャリアの選択肢を持つことができる
2.専門スキルを持った人材を市場価値に合わせて採用することができる
3.会社にとって必要なノウハウ・経験を持つ人材を管理職と同様に雇用し続けることができる
一方で、注意する点は以下の3点である。
1.能力があっても管理職を希望しない社員を増やさないか
2.考課者が専門性について理解し、成果を正しく評価することができるか
3.待遇差などにより既存社員のモチベーション低下に影響しないか
タナベコンサルティングでは専門職制度を導入する際に、想定する職種や役割要件を明確にすることを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント柴田 貴也
大手人材派遣会社にて採用支援・人材育成事業に従事。その後新規事業の立ち上げで飲食・宿泊事業の責任者として従事した後、当社へ入社。「社員がイキイキと働き、主体的に取り組む組織作り」を信条のもと、戦略的な人事コンサルティングを行っている。