アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まった「怒る、イライラするといった怒りの感情をコントロール・制御することで上手く付き合う」心理療法プログラムのことである。
元々DVや犯罪者の矯正プログラムとしてスタートしたものの、今日ではビジネスや教育の場においても注目され研修を実施する機会も増えている。
ビジネスの場において、アンガーマネジメントを身に着けることにより得られるメリットは大きく3点ある。
1.良好な人間関係とコミュニケーションの最大化
アンガーマネジメントを身に着けた社員が増えることにより、不必要な衝突がなくなり人間関係が良好になることに加え、伝えたいことを伝えやすくなることからコミュニケーションの最大化が期待できる。
2.職場環境の改善と心理的安全性の確保
アンガーマネジメントができず、怒りを他のメンバーに対して出してしまう社員がいる職場は常に緊張感があるため心理的安全性が確保できておらず居心地も良くない。
一方でアンガーマネジメントを身に着けた社員が多い職場においては、何かに怯えることはないため心理的安全性が確保でき、居心地が良い。
加えて、心理的安全性が確保できることで社員が意見を自由に言いやすく意見交換やコミュニケーションが活発になる。結果として、人間関係を理由とした退職の減少も期待できる。
3.ストレスの減少
1・2については周囲への影響であるが、アンガーマネジメントを身に着けることのメリットは本人に対してもある。
アンガーマネジメントができないと些細なことにイライラすることや、反対に怒りをぶつけてくる相手に対して腹が立つなどストレスを非常に感じやすい。
一方でアンガーマネジメントを身に着けることにより、自信で怒りのコントロールをできるようになるため不必要なイライラを感じづらくなることや怒っている相手の心理を理解できるようになるためストレスの減少が期待できる。
アンガーマネジメントを身に着けることで、結果として職場環境の改善や組織のコミュニケーションが活発になり、仕事のパフォーマンス向上にも寄与するため企業においても取り入れることを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント西川 美空
中堅企業向け人事制度再構築コンサルティングや、中堅・若手・新入社員向けセミナーに従事している。「クライアントへ寄り添い、企業と社員の成長に寄与する」をモットーに、最適な組織と人づくりを支援できるコンサルタントを目指している。
関連ウェビナー