期末誤差とは
期末誤差とは、評価タイミング直前である期末の態度・行動や成果に強く影響されて評価してしまう評価エラーの一つである。
例えば評価期間が4月から翌3月末までの場合、4月に上げた実績よりも評価時期に近い3月の実績の方が評価者の記憶に残りやすく、高評価につながりやすい。
一方で評価の直前に大きなミスを犯してしまい、その印象が評価期間全体として悪影響を及ぼしてしまうこともある。
また期末評価が常態化していると部下に捉えられた場合、「3月に成果を出した方が得」、「上期中に成果を出すことは損」など、業績への悪影響も考えられるため注意が必要である。
タナベコンサルティングでは、日頃から被評価者をよく観察すること、月次・四半期・半期面談など定期的に状況を確認・定量的に記録するなど、「記憶」に頼らないマネジメントを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング
コンサルタント佐藤 京介
大手流通小売業界にて店舗マネジャー業務、人事、人材・組織開発部門を経て当社に入社。現在は人事制度や教育体系構築をはじめ、知見を活かした幅広い領域で企業成長を支援している。クライアントからの要望への迅速な対応力、的確な着眼による分析力に強みがあり、社内外から高い評価を得ている。「実行力を高める組織づくり」が信条。