人事・経営用語集

みなし残業(固定残業)とは

みなし残業とは、外勤営業など実労働時間を会社が把握することが難しい場合、実際の労働時間に関わらずあらかじめ月給の中に一定時間分の残業代を含め賃金を支払う制度である。
みなし労働時間制の略称であり、労働者にとっては残業時間に関わらず、固定額が支給されるため生活が安定するメリットがある一方、残業が多い社員にとっては残業代未払いに繋がりかねない。
また、みなし残業は実際の残業時間に関わらず固定額を支給している背景から、廃止する場合不利益変更の問題となる可能性がある。
タナベコンサルティングではみなし残業を導入する際は、人事ビジョン(あるべき姿や目指したい姿)から考えた上で、みなし残業時間を設定することを推奨している。
近年DXや働き方も変わりつつある中、残業時間の削減を目指す企業が増えている。みなし残業は一度導入した場合、簡単に見直すことが難しいため、慎重に検討することが必要である。

この用語解説をしたコンサルタント

柴田 貴也

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー

柴田 貴也

大手人材派遣会社にて採用支援・人材育成事業に従事。その後新規事業の立ち上げで飲食・宿泊事業の責任者として従事した後、当社へ入社。「社員がイキイキと働き、主体的に取り組む組織作り」を信条のもと、戦略的な人事コンサルティングを行っている。

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