2024年問題とは
2024年問題とは、2019年4月より大企業から順次施行されている「時間外労働の上限規制」が建設業・運送業など一部事業において免除されていた「時間外労働の上限規制」が2024年4月より適用されることとなり、様々な影響や問題が発生する事を指す。
「時間外労働の上限規制」において時間外労働時間が規制(特別条項付36協定の締結を踏まえて、建設業では720時間、物流業では960時間が上限)されるため、社員目線では労働環境の改善や働きやすい職場環境の改善を実現するための施策であると考えられるものの、経営目線で見れば労働時間が規制されるため、一人あたりの生産性低下や人材不足に伴う業績悪化へ繋がる事が懸念されている。
建設業・運送業において長時間労働が慢性化されており、働き方そのものの見直しが求められるため、タナベコンサルティングでは、「2024年問題」を人事部門だけの問題とするのではなく、経営課題として捉え、全社の重要テーマとして取り組んでいただくことを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー山中 惠介
総合ファッション企業で人事労務・採用・育成等のHR領域の実務経験後、当社へ入社。現場での実務経験を活かし「採用」「育成」「活躍」「定着」の4つをバランスよく取り入れた戦略人事の構築とクライアントに寄り添うコンサルティングを信条としている。社員が継続的に活躍・成長していく仕組みづくりを中心に、組織における人材育成・人材活躍も支援している。
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