スパンオブコントロールとは
スパンオブコントロールとは、一人の管理者が効果的に監督・管理できる部下の数を指し、スパンオブコントロールの広さ(管理する部下の数の多さ)は、組織経営に大きな影響を与える概念である。
スパンオブコントロールが広い場合、組織はフラットな構造になり、迅速な意思決定が可能になる反面、管理者の負担が増え、個々の部下に対する指導が行き届かない恐れがある。
一方、スパンオブコントロールが狭い場合は、階層的な組織構造が形成され、各管理者は少人数の部下に対して細やかな指導が可能となるが、意思決定のスピードが遅くなることや、管理層が肥大化する恐れがある。
最適なスパンオブコントロールの設定は、業務の複雑さや部下の経験、技術の活用度などにより変わり、より専門性の高い業務になればなるほど狭いスパンオブコントロールが求められることが多い。
スパンオブコントロールは組織の意思決定スピードや管理の質に大きな影響を与えることから、タナベコンサルティングでは、業務の性質や組織目標に応じてバランスの取れた組織構造を構築することを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング
コンサルタント稲垣 咲香
人事制度再構築コンサルティングや若手・新入社員向けのセミナーなど組織文化の構築をはじめ働きやすい職場環境に寄与できるコンサルティングに従事している。「クライアントに徹底的に伴走する」をモットーとしている。
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