在職老齢年金とは
在職老齢年金とは、60歳以降に在職(厚生年金保険に加入)しながら受ける老齢厚生年金のことを指す。
賃金(月給・賞与の1か月分)と在職老齢年金額(月額)に応じて年金額の一部または全部が支給停止される場合がある。
賃金と年金額の合計額が支給調整額を超える場合、超えた金額の半分が年金額より支給停止される。(ただし、老齢基礎年金は全額支給される)
支給調整額は2023年度は48万円だったが、2024年度は50万円に引き上げられた。つまり、賃金と年金の合計が50万円を超過すれば、年金額がマイナスされる。
シニア社員にとっては、働けば働く程年金が減額する仕組みであるため、働くモチベーションが向上しづらい構造になっている。そのため、支給停止額は近年引上げ傾向にある。
タナベコンサルティングでは、年金の支給制度を踏まえた賃金・再雇用制度の見直しを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー山中 惠介
総合ファッション企業で人事労務・採用・育成等のHR領域の実務経験後、当社へ入社。現場での実務経験を活かし「採用」「育成」「活躍」「定着」の4つをバランスよく取り入れた戦略人事の構築とクライアントに寄り添うコンサルティングを信条としている。社員が継続的に活躍・成長していく仕組みづくりを中心に、組織における人材育成・人材活躍も支援している。