ティール組織とは
ティール組織とは、既存の組織モデルとは全く異なる組織形態として提示された、組織の発達段階を表す。
組織は、①レッド→②アンバー→③オレンジ→④グリーン→⑤ティールの発達段階に分かれるとされている。
ティール組織は「生命体」と比喩され、組織は社長や株主だけのものではなく、組織に関わるすべての人のものと捉え、目的を達成・実現するために信頼のもと行動をとる組織を指す。
組織の発達段階を示しているものの、最新の組織形態(ティール)が良く、既存の組織形態(グリーン以下)が悪いというわけではない。
各段階に良い点と難しい点があり、それらに優劣が付くものではないことに認識注意が必要である。集団として集う意味やありたい未来像、業界・経営者の性質や成熟度合によって、適切な組織の段階が存在する。
また、ティール組織は目指すべくして成るものではなく、その在り方やアプローチは10社あれば10通りあるとされる。
「私たちは仕事に喜びを感じられているか?」「良い協働体制が築けているか?」のような問いを持ち、働く仲間と共に小さな挑戦をし続けることが重要である。
結果として、いわゆるティール組織になっているかもしれないし、今の体制に適切なグリーンやオレンジ組織になっているかもしれない。
タナベコンサルティングでは、ティール組織化を目的として行動するのではなく、私たちがありたい組織像やなりたい姿を覚悟を持って掲げ、追求・行動することで、結果としてティールのような組織になっているアプローチを推奨する。
※2014年に元マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタント、フレデリック・ラルー氏が発表した「Reinventing organizations」(邦題「ティール組織(英治出版)」の日本語版が2018年1月に発売されると、HRアワード優秀賞を受賞するなどベストセラーとなった。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー永易 杏菜
社員にとって働きやすい組織、貢献できる組織づくりをテーマに、大企業から中堅中小企業まで数多くの人事制度構築コンサルティングを行い、クライアント視点で丁寧なコンサルティングにより信頼を得ている。また、中堅・若手・新入社員の成長を支援するセミナーや教育研修での指導・コーディネーターにも注力している。
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