ノーレイティングとは
ノーレイティングとは、一定期間における社員の成果・行動に対して「S、A、B・・・」というようなランク付けを行わない新しい評価手法を指す。
発祥は欧米であるが、日本国内でも大手企業を中心に関心が高まっており、また実際に導入したケースも出てきている。
仕事への価値観や進め方が多様化している現代において、画一的かつ「過去」の実績を図る評価制度は組織のパフォーマンスに好影響を与えないという認識が広まってきたことが発祥の背景である。
ただしノーレイティングは、ランク付けを行わないという意味であり、評価をしないということではない。
上司はこれまで以上にメンバーと対話を図り、タイムリーな目標設定・評価・フィードバックのサイクルを回していくことが求められる。
つまり、「現在」を評価されるメンバーのやる気・主体性・評価への納得感を高めることが期待できる一方で、運用にかける手間やマネジメントとしての資質はより厳しく問われるのが本制度の本質だ。
タナベコンサルティングでは、組織文化や評価者のマネジメントレベルを冷静に見極めた上での導入を推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
ゼネラルパートナー三瓶 怜
ホテル運営会社にて、事業戦略の策定・ 収益改革・人材育成・業務改善などホテル運営の実務全般を経験後、当社へ入社。現在は人事制度の構築をはじめ、教育体系の立案や現場から幹部層を対象に各種研修の企画など、各企業の実情を踏まえ“人”に関する、多面的要素から戦略人事コンサルティングを行っている。「人の成長なくして組織の成長なし」が信条。
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