計画的偶発性理論とは
計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンス理論)とはアメリカのクランボルツ教授によって提唱されたキャリア理論である。
成果を上げているビジネスパーソンのキャリアにおいて転機の8割は偶発的に生じた出来事であった。(例:人事異動・プロジェクトへのアサイン等)その研究結果から、偶発的であり予測できない出来事に対して柔軟に対応することが最終的に成果に結びつくということがわかった。
VUCAの現代においては、度々想定外の出来事が起き将来が予測しづらく自身が描いたキャリアプラン通りのキャリアを歩めないことも多い。このような時代においては計画的偶発性理論の考えを取り入れることで予測できない出来事が起きた場合も、その出来事に動揺することなくチャンスとして捉え活かすことができる。
ただし、計画的偶発性を起こすためにはただ待つのではなく「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」を持ち自らが行動することが必要である。
タナベコンサルティングでは、年齢あるいは勤続年数別に定期的なキャリア教育の場を設け、社員が自身のキャリアと向き合い自社においてのキャリアプランを描けるよう支援することを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント西川 美空
中堅企業向け人事制度再構築コンサルティングや、中堅・若手・新入社員向けセミナーに従事している。「クライアントへ寄り添い、企業と社員の成長に寄与する」をモットーに、最適な組織と人づくりを支援できるコンサルタントを目指している。
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