シングルレートとは
シングルレートとは、基本給を決める方法の1つで、1つの等級に対して、1つの賃金を付与する方式である。
原則、シングルレートでは、等級が変わらない限り基本給が変わらない。
メリットとして、
①年齢や勤続年数によらず、等級によってのみ基本給が決まるため、能力や成果次第で昇給が可能となり、若手や経験の浅い社員の動機付けになる事
②等級と基本給が1:1で設定されるため、賃金の管理がシンプルになる事
が挙げられる。
一方、デメリットとして、
①昇格できないとモチベーションの低下にも働く事
②他の職務内容への異動により、減給となる可能性があるため異動が行いづらい事
が挙げられる。
シングルレートは、成果主義を前提とした企業において用いられるケースが多く、定期昇給を前提とした企業においては、馴染みにくい制度である。
タナベコンサルティングでは、各社の業態や組織文化を踏まえて、適切な方式を選択することを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー立入 俊介
総合人材サービス会社にて、大手~中堅中小企業の新卒採用・人材育成支援に従事し、プレイングマネジャーとして組織マネジメントを担い、社内外両面の組織改革の経験後、当社へ入社。採用領域での知見を活かし、「社員が活き活きと働き、周囲に薦めたくなる組織作り」の信条のもと、顧客の理念・ビジョン・企業風土・採用競争力・制度設計・グループ人事まで、多面的要素から戦略的な人事コンサルティングを行っている。
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