人事制度とは
人事制度とは、広義には「経営目的の実現・社員のエンゲージメントの向上」を図るために、計画的かつ、合目的な価値判断基準に基づいて、一貫性のある人事管理を行うための仕組みやその運用のこと。
人事制度を構成する主要な要素は「雇用制度」、「等級制度」、「評価制度」、「賃金(処遇)制度」、「人材開発(キャリア開発)」が挙げられる。
狭義には、「等級制度」、「評価制度」、「賃金制度」に限定して論じられることもある。
・雇用制度...社員の雇用区分を決める制度で、正規社員/非正規社員による区分。正規社員でも管理職/非管理職という区分。企業によって職務や地域など限定の有無が区分に加わることもある。
・等級制度...社員に期待する「求める人材像」を示し、要件定義等でレベル分けしたもの。
・評価制度...社員の仕事ぶりを半期、通年等の一定期間で評価し、育成・処遇・活用のために機能させる仕組みのこと。
・賃金制度...期待レベルに応じた基本給(固定的)と組織業績と個人成績に応じた賞与(変動的)で構成される処遇の仕組みのこと。
・人材開発...社員の成長を支える仕組みであり、階層、職種、必要スキル、OJT、Off-JT、リアル・WEBなどテーマによって設計される。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
エグゼクティブパートナー松本 宗家
東証一部上場の商社にて建設資材の販売、施工管理担当後、コンサルティングファームを経て、当社へ入社。ナンバーワンブランド研究会、戦略人事研究会の立ち上げに従事。クライアントの立場になって本気で現場優先のコンサルティングを実践している。企業はヒトなりの理念のもと「経営の視点から人事を診る」ことで人事を経営の根幹として体系的に構築することを得意とする。専門分野は、人事領域全般であり、組織戦略、トータル人事システム構築、人材開発プログラム構築(社内アカデミー構築支援)など。中小企業診断士。
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