人的資本とは
人的資本とは、有形資産・無形資産のうち、無形資産(カタチの無い資産)を指す。
上記の無形資産とは、特許や商標権・著作権にはじまり、各組織における独自の企業文化(風土)や各社員の能力やスキルまで広範囲に及ぶ。
無形資産の中でも人的資本は極めて特殊な性質を有し、一橋大学の伊藤邦雄氏の言葉を借りると、
「人的資本」には、自らの意思で自主的に自らの価値を高めることができる「能動的価値創造性」があり、以下のような「伸縮性」があると言える。
具体的には、①互助価値創造性(互いに学び・教え合うことで価値を高めようとする)、②貢献価値創造性(社会貢献したい、役に立ちたいという気持ちが自らの価値を高めようとする)、
③戦略価値創造性(経営戦略と自らの能力や専門性を同期させて価値を高める)、④称賛、承認価値創造性(称賛・承認されることでやる気を増して動くことができる)がその代表である。
タナベコンサルティングでは、目に見えづらい要素である人的資本の伸縮性を考慮したうえで、各種人事施策の展開へ踏み切られることを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部 エグゼクティブパートナー浜西 健太
「誰もが幸せに働ける会社を生涯かけて追求する」をポリシーに、組織・人事に関するプロフェッショナルとして多くのコンサルティングを展開。 特に、経営者へのコーチングが高い評価を得ている。 クライアントのステージに合わせた人事制度設計および組織開発を通して、エンゲージメント向上と売上倍増へと導いた経験を多く持つ。
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