オフボーディングとは
オフボーディングとは、社員が退職を申し出てから退職するまでの過程を企業がサポートすることで退職者エンゲージメントを高める施策のことである。
近年SNSや企業の口コミサイトの普及により、退職者による企業の口コミが増加している。仮に退職を申し出た後の対応が悪かったなどで企業に対する印象が悪化すると、その内容を口コミに書かれ、結果として社外からの印象が低下することに加え、その口コミを見た求職者の就業意欲低下にも繋がりかねない。加えて、現在は人手不足を解消するためにアルムナイを導入している企業も多く、そのような企業においては特に退職時の印象がアルムナイに影響するため、退職者と企業が良好な関係を維持できるようオフボーディングが重要となっている。
オフボーディング施策の具体例としては、①転職活動がしやすいよう有休を取得しやすくする、②面談を実施し、企業の問題点や課題をヒアリングする、③円滑な退職手続きなどが挙げられる。
企業がオフボーディングに取り組むメリットとしては、①突然の退職の防止、②企業価値の向上、③退職率の改善などが挙げられる。
オンボーディングに取リ組む企業が増加する中で、オフボーディングには取り組めていない企業も多い。
タナベコンサルティングでは、人手不足の解消に向けてアルムナイを導入することに加え、オフボーディングにも取り組み退職者のエンゲージメント向上を行うことを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント西川 美空
中堅企業向け人事制度再構築コンサルティングや、中堅・若手・新入社員向けセミナーに従事している。「クライアントへ寄り添い、企業と社員の成長に寄与する」をモットーに、最適な組織と人づくりを支援できるコンサルタントを目指している。