カンパニー制組織とは
カンパニー制組織とは、企業を複数の独立した事業単位(=カンパニー)に分け、それぞれが自主的に経営を行う組織形態である。
各カンパニーは、独立した収益責任(P/L責任)を持ち、自らの経営戦略や運営方針を決定する権限が与えられている。
これにより、企業全体の意思決定速度が格段に上昇し、それぞれのカンパニーが市場や顧客のニーズに柔軟に対応できることがメリットとして挙げられる。
企業としては、全体の統制や資源配分を管理しつつも、各カンパニーに経営の裁量を委ねることになるため、イノベーションを誘発し、業務効率および企業価値の向上が見込まれるとされている。
一方で、カンパニー制導入による企業としての統一性の欠如や事業間シナジーの低下(セクショナリズム)が懸念点として挙げられる。
タナベコンサルティングでは、さまざまな組織形態があるなかで、企業の目指す姿や成長段階に適した組織体制を構築することを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング
コンサルタント稲垣 咲香
人事制度再構築コンサルティングや若手・新入社員向けのセミナーなど組織文化の構築をはじめ働きやすい職場環境に寄与できるコンサルティングに従事している。「クライアントに徹底的に伴走する」をモットーとしている。