枠組み方式(スライド式)とは
枠組み方式とは、等級内の給与水準の枠組み(賃金テーブル)を設定し、枠組みの範囲内(上限~下限)の中で運用する方式である。細かな号棒を設定しないため同一等級で同一の評価であっても、就業年数や年齢・役割などによって調整することが可能である。そのため、新卒・中途採用含めて細かく金額設定することが可能である。
例えば賃金テーブルの一定水準までは定額昇給させ、水準以上は昇給額を調整しながら社員のモチベーションを維持させることや、同一等級において職種により賃金に差をつけることなど柔軟な運用が可能である。昇給額が柔軟に調整できる分、被評価者の平等性や納得度についての配慮が必要であり、社員には次のステップに向けて動機付けや面談が重要となる。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント柴田 貴也
大手人材派遣会社にて採用支援・人材育成事業に従事。その後新規事業の立ち上げで飲食・宿泊事業の責任者として従事した後、当社へ入社。「社員がイキイキと働き、主体的に取り組む組織作り」を信条のもと、戦略的な人事コンサルティングを行っている。
関連ウェビナー