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諭旨解雇とは

諭旨解雇とは、社員が重大な規律違反や不正行為を行った際に、会社が退職を強く勧告し、本人の同意を得て退職届を提出させる形で雇用契約を終了させる方法である。
懲戒解雇と異なり、自主退職扱いとなるため、退職金が支給される場合が多く、社員の再就職の可能性を残せる点が特徴である。
この方法のメリットとして、会社のイメージを保護しやすいこと、社員への配慮があること、法的トラブルを回避しやすいことが挙げられる。

一方で、他の社員から「甘い対応」と見られる可能性や、規律違反が軽視される風潮を生むリスク、本人が退職に同意しない場合の解決が長期化する可能性といったデメリットも存在する。
運用時には、就業規則に明確な基準を定め、事実確認を徹底した上で慎重に対応することが求められる。
また、本人に対して違反内容や解雇理由を誠実に説明し、納得を得る努力が必要である。

タナベコンサルティングとしては、諭旨解雇による不公平感や規律の低下を招くリスクを回避するためにも、適切な基準と手続きのもとで運用することを推奨する。

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タナベコンサルティンググループは「日本には企業を救う仕事が必要だ」という志を掲げた1957年の創業以来
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企業を救い、元気にする。私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

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