BRAND INSIGHT 事例・コラム・オンデマンド動画

PR思考を取り入れたブランディング戦略「戦略ブランディングPR」とは?

  • コラム
  • PR戦略
  • 戦略ブランディングPR
  • 関係構築

ブランディング戦略とは、企業がステークホルダーに共通したブランドイメージを与えるために、あらゆる戦略を立て実行していくことを指します。

テレビやラジオなどで情報を発信するマスメディアに加え、Webメディア、ソーシャルメディアの登場により、メディアの多様化と生活様式の変化によって情報収集の仕方も変化してきた今、一貫性のあるコミュニケーションミックスで、ブランド価値を付加した情報の拡散を行っていくことが重要です。

今回は、PR思考を取り入れたブランディング戦略「戦略ブランディングPR」について、ご紹介します。

ブランディング戦略とは

ブランディング戦略とは、企業がステークホルダーに共通したブランドイメージを与えるために、あらゆる戦略を立て実行していくことを指します。下記ウェビナーでは、ブランディングを推進するうえで不可欠な観点や、ブランディングに関する最新のトレンドを解説しております。

どこよりもいち早く公開!ブランディングの基本と2024年のトレンド

企業によってブランディング戦略を実施する目的は異なりますが、以下の目的を達成するためにブランディング戦略を進める企業が多いです。

1. 競合他社との差別化

価格や機能で商品やサービスを売り出している場合、価格競争から抜け出すことは困難になります。ブランディング戦略により、正しくブランド価値を伝えることができれば、競合他社と差別化を図ることができます。正しくブランド価値を伝えるために必要となる、ブランドコンセプトの策定方法については、下記コラムでご紹介しています。

ブランドコンセプト・ブランドビジョンで伝えるべき価値を届ける

2. 認知度向上

ブランディング戦略により、効果的にメディアを活用することができれば、これまでより多くの消費者に商品やサービスを認知してもらうことができます。また、ブランディング戦略では既存顧客のファン化も期待でき、ファンとなった顧客がSNSで情報を発信することで、新規顧客の獲得にも繋がります。下記では、SNSを活用して認知拡大した事例をご紹介しています。

SNS活用で実現する、リーチ拡大とエンゲージメント率の向上

3. 人材確保

ブランディング戦略を実施することで、明確なブランドイメージを伝えることができれば、ブランドに共感した人材が志望するようになります。そのような人材は定着率も高いという長期的なメリットも得られるとともに、採用コストを削減することができます。

戦略PRとは

PRとは、Public Relations(パブリックリレーションズ)の略語で、「企業が、ステークホルダー(顧客、従業員、株主、取引先、コミュニティ、報道関係者、など)と、良好な関係を築くための活動および考え方」を言います。プレスリリースやパブリシティに留まらず、広告やSNS、セールスプロモーション、企業HPなど、ステークホルダーに向けたすべてのコミュニケーションがPR活動となります。

パブリックリレーションズとは?

メディアの多様化により、消費者はさまざまな角度から情報収集することができるようになりました。そのような状況の中で、これまで通りにPRするだけでは商品が売れなくなってきています。そこで注目されるようになったのが、戦略PRになります。

戦略PRは、多くの消費者が抱える社会的課題と自社製品を結びつけるブランドストーリーを考えた上で、関心を持つ空気や雰囲気を作り、商品の購入へと結びつけていく手法を指します。

PRと聞くと、広告費用をかけずにプレスリリースを発信することや、パブリシティを獲得することを想像される方も多いかと思いますが、戦略PR・戦略ブランディングPRでは、広告やプロモーション、パブリシティをすべて含めた、ブランド価値をステークホルダーに正しく伝えるブランドコミュニケーション全体をPRと考えます。

PRに欠かせないメディア戦略モデル「PESOモデル」

PRに欠かせないメディア戦略モデルとして、アメリカの著名なPRパーソンであるジニ・ディートリッヒ氏が提唱した「Paid Media(ペイドメディア)」「Earned Media(アーンドメディア)」「Owned Media(オウンドメディア)」のトリプルメディアに「Shared Media(シェアードメディア)」を加えた4つのメディアで構成される「PESOモデル」があり、これらのメディアを組み合わせた、メディアミックスによって「PR」を設計することが重要です。

PRに欠かせないメディア戦略モデル「PESOモデル」

出所 : タナベコンサルティング作成

従来のPRでは、 「ペイドメディア」を含むセールスプロモーション(販促)をおこなう際に、コミュニケーションプランを策定し、その後に、「アーンドメディア」獲得のために、PR思考を取り入れていましたが、「戦略ブランディングPR」では、商品・サービスのスペック自体に社会の共感を生む「PRストーリー」を組み込み、さらに、すべてのメディアにおいて統一したメッセージを社会に届けていきます。

社会の共感を生む「PRストーリー」

ここ数年、商品・サービスの情報を、企業が一方的に届けるだけでは価値を感じてもらえない時代に突入し、社会からの共感を生む「PRストーリー」への重要性が高まってきています。

PRストーリーの設計方法

「PRストーリー」をつくるには、まず、商品・サービスの「ブランドターゲット(真の顧客)」と「ブランド(資源)」から「ブランドベネフィット(本質的価値)」を定義する必要があります。

ターゲットは、商品やサービスを購入する顧客全体を指しますが、それに対し、「ブランドターゲット(真の顧客)」は、企業、商品、サービスのブランドに共感をするいわゆるファンのことを指します。

次に、商品・サービスがもつ「ブランド(資源)」を機能的・情緒的・体験的な観点で整理をしていきます。機能的とは、品質、機能、技術ノウハウで、情緒的とは、ネーミング、ロゴデザイン、ビジュアルなど、体験的とは、検索、購入、共有(シェア)、アフターサービスなどです。

情報が整理されたら、「ブランドターゲット」がもつ潜在ニーズと、「ブランド(資源)」を照らし合わせながら、ブランドターゲットにとっての本質的価値となる「ブランドベネフィット」を定義していきます。

そして、定義された「ブランドベネフィット」に、トレンドや時事問題といった世の中の関心事を組み合わせることによってさらに納得感が増し、社会に共感され、拡散される「PRストーリー」をつくることができます。

マーケティングファネルを用いたコミュニケーションプランの策定

マーケティングファネルは、消費者の購買行動を図式化した「パーチェスファネル」と、購入後に商品をリピートし、情報拡散していくまでの行動を図式化した「インフルエンサーファネル」を繋げて、認知から拡散までをひとつの購買行動と考えた「ダブルファネル」です。

マーケティングファネルを用いたコミュニケーションプランの策定

出所 : タナベコンサルティング作成

マーケティングファネルを用いたコミュニケーションプランの策定

出所 : タナベコンサルティング作成

戦略ブランディングPRの具体的な進め方

ここからは、戦略ブランディングPRの進め方について「現状分析」「PR戦略策定」「コミュニケーション実装」の3段階に分けて解説していきます。

現状分析

「現状分析」は、外部・内部の両視点から、商品・サービスあるいは企業の現状を把握します。具体的には、社内外へのアンケートやヒアリングなどが挙げられます。下記から、自社のブランディングの状況を確認するために役立つ資料をダウンロードすることができます。

ブランディング簡易診断チェックシート

PR戦略策定

「PR戦略策定」は、前述した、ブランドターゲットとブランド資源からブランドベネフィットを定義していき、そのブランドベネフィットから、PRストーリーを策定し、それを、どこでどのように伝えていくかという「コミュニケーションプラン」を策定します。PRストーリーの策定方法は下記コラムでご紹介しています。

ブランドストーリー構築 - 認知度向上のための戦略的PRアプローチとは? -

最後の「コミュニケーション実装」に向けて、「アクションプランシート」を作成すると、具現化しやすくなります。組み立てた各メディアプランのKPIを設定し、5W2Hの観点で、KPI達成のために必要な行動を洗い出し、そのタスクをスケジュールに落とし込み、進捗状況を確認していきます。時には状況に応じてプランの変更を判断するPDCAサイクルの仕組みを合わせて取り入れることが重要です。

コミュニケーション実装

「コミュニケーション実装」段階として、実際にクリエイティブを作成し、プランに従って実装していきます。戦略ブランディングPRにおいて、「PRストーリー」を適切なビジュアルとして表現する「クリエイティブ」の力も重要となります。

「戦略ブランディングPR」を実践してみよう

現代ではSNSを中心として、生活者間で情報拡散が進んでいきます。そういった中で、言葉だけで情報が伝えられると、ひとりひとり感じるイメージが異なり、企業側が伝えたいイメージが変わっていってしまう恐れがあります。ビジュアライズすることによって、伝えたいストーリーが、同じクリエイティブによってぶれることなく伝わっていくため、ブランディングの観点からもクリエイティブの力は重要だと言えます。

皆様におかれましても、ぜひこの機会に、自社のPRを見直し、社会の共感を生む「PRストーリー」によって、ブランディング戦略、そしてコミュニケーション戦略を構築し、「戦略ブランディングPR」を実践していただければと思います。

タナベコンサルティングでは、戦略ブランディングPR支援コンサルティングサービスを行っております。

戦略ブランディングPR支援コンサルティング

戦略ブランディングPRの実践をご検討されている方は、下記から資料ダウンロードをしていただければと思います。

資料ダウンロード:戦略ブランディングPR支援コンサルティング サービス資料

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
取締役

飯田 和之

企業のマーケティング&ブランディング戦略パートナーとして、売上拡大・ブランド認知向上に直結する、戦略立案からマーケティング計画策定、具体的販促施策実行推進、メディア・クリエイティブ・プレミアムノベルティの企画、制作ディレクションまで一貫して支援している。

飯田 和之
ブランディング・PR/広報に関する相談会

DOCUMENTお役立ち資料

ブランディング戦略サーベイ サービス資料

ブランディング戦略サーベイ サービス資料

CONSULTATION 相談会

ABOUT タナベコンサルティンググループとは

タナベコンサルティンググループは「日本には企業を救う仕事が必要だ」という志を掲げた1957年の創業以来66年間で大企業から中堅企業まで約200業種、17,000社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。企業を救い、元気にする。私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

コンサルティング実績

  • 創業
  • 200業種
  • 17,000社以上