企業理念創出のタイミングで手に取り、身近に感じていただくブランディングツール製作
POINT本事例のポイント
- 企業理念ロゴデザインに込めた想い
- まずは手に取ってもらいやすいグッズへの展開
- インナーブランディングを優先
企業理念誕生ストーリー
2021年三菱地所プロパティマネジメントは、会社の規模、社員数、そして事業範囲の拡大に伴い、それまでの企業理念を通したブランディングでは、自社のすべての事業をカバーすることが難しくなっていました。そこで、ここから先の未来に向けて、総合プロパティマネジメントという事業の中で更に大きく成長していっても違和感のない、これまでよりもマクロの方向に拡大した企業理念を作ることに着手されました。折しも、世はコロナ禍の真っただ中にあり、働き方、生活様式や価値観の変わり目にあったことも大きな要因の一つでした。
新企業理念づくりに着手してから、1年半かかり「想いをつなぎ、心躍る場を共に。」という言葉が生まれました。これは、社員ひとりひとりが持つ、仕事への想いを紐解き、集め解析し、企業がこれから向かうべき方向性と掛け合わせていくことで導き出されたものです。
オフィスビル、商業施設などの様々な建物の運営管理を通して、真に価値のある街づくりで社会に貢献するという企業の想いは、下記のステイトメントに詳しく表現されています。
まずは手に取ってもらいやすいグッズへの展開
企業理念ロゴでは、「心躍る」様子を感嘆符をかたどった放射状のモチーフで表現されています。様々なベクトルをもった、多様な色の、たくさんの「想い」を扇の要のように「つないで」います。これによって、心躍る場を「共に」創っていくカタチを表現されているとのことです。
タナベコンサルティングでは、このロゴをあしらい、まずは社員の方もお客様も気軽に手に取りやすい、定番アイテムのご要望をいただき、制作をお手伝いいたしました。揃えたアイテムは、社員の方からお客様にお渡しされています。
・ペン
ロゴの形に合わせて、大きめの丸いクリップのボールペンを採用しています。様々な色のグリップをミックスすることで、ロゴに込めた想いを表現しています。ペン先が自動で収納されるのは、ちょっと気の利いた「心躍る」機能です。
・変形ノート
ロゴを大きくプリント。PCの手前に、横長に開くことで、リモート会議のメモ用にも使いやすく、ここにもちょっとした「心躍る」を取り入れていただきました。
・ゴルフボール
こちらも定番のノベルティとなりますが、社内からのニーズは非常に高く、理念について社員の方々が一言でも語れるようロゴをプリントしました。
・新ツール/付箋セット
ロゴの放射状のカタチひとつひとつが付箋のカタチとも合うとのことで、同系の5色で制作のご要望をいただきました。特に、採用活動などの場面でニーズの高いアイテムとなっていらっしゃいます。
社内浸透の推進
上記のグッズもそうですが、新しい企業理念を、より会社の成長につなげていくために、三菱地所プロパティマネジメントでは、下記のような施策も実施され、社員への理解浸透を推進されています。
①社内表彰制度「心躍る大賞」
日常業務と理念を強く紐づける施策として、企業理念と行動指針を指標にした社内表彰制度「想いをつなぎ、心躍る場を共に。大賞」を実施されています。好事例やノウハウ共有として、Microsoft Teamsのチャンネルに全社から投稿された案件を、審査して表彰する制度で、社内から高い注目を集められています。
②感謝と称賛を促す「心躍るサンクス&プレイズ」
主な社内コミュニケーションツールである、Microsoft Teamsに、会社オリジナルのサンクスカード機能を搭載し、理念に紐づいた感謝や称賛を送りあう取組です。ちょっとした場面でも、想いを送りあうことで、EXとエンゲージメント向上にも期待をされています。
③サスティナビリティ推進
サスティナビリティ推進におけるマテリアリティと、それに寄与する事業の取組み、企業理念を紐づけて、それぞれの取組みの成果を定期的に測定し、社内外に発信されています(2024年度より)。企業理念を通した、事業の推進が、環境・地域・社会のサスティナビリティへの貢献に直結していくことを社員の皆様が実感し、企業としての価値を社内外にPRする取組みとされています。
企業理念を社内外へ浸透させるための取り組み事例として、グッズの制作含め皆さまの活動の参考にしてください。
COMPANY会社プロフィール
三菱地所プロパティマネジメント株式会社
[ 所在地 ] 東京都千代田区丸の内2-2-3 丸の内仲通りビル
- 設立
- 1991年10月1日
- 代表者
- 代表取締役 社長執行役員 久保 人司
- 従業員数
- 1,451名 (2023年4月時点)
- 売上規模
- 1,050億円(2023年3月)