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プロスポーツ業界の集客プロモーション手法とは

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コロナが収束し、多くのプロスポーツ業界が本格的に賑わいを見せています。本コラムでは、地域経済や地域活性化に貢献するプロスポーツ業界の集客プロモーション手法についてご紹介します。

新規ファン獲得に有効な手法について

今まで観戦したことがない人に来てもらうには?

新規ファンの獲得手法としては、広告やPRなど様々な方法がありますが、ここでは2つの方法をご紹介します。

1. 試合会場での演出やイベント
プロスポーツ業界では、お笑い芸人やアーティスト・アイドル・タレントなどにゲストとして登場してもらうイベントを行っています。有名な例を挙げると、プロ野球の始球式や、サッカーのハーフタイムショーなどがあります。

2. キャラクターコラボ
最近ではJリーグが『ブルーロック』とコラボを行ったり、バレーボールのSVリーグで『ハイキュー!!』とコラボを行ったりとリーグ全体を盛り上げる動きがあります。またチーム単独でコラボをする動きもあり、西武ライオンズでは『ハリー・ポッター』とコラボを行い、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハーマイオニー・グレンジャー役の松井玲奈さんが来場するイベントの開催や、オリジナルコラボグッズの販売などを行っています。

このような施策は、普段から試合に来場してくれるファンを飽きさせない工夫でもあり、また、新規ファンを獲得することにもつながります。

上記のようなイベント企画やコラボコンテンツを選定するうえでのポイントとしては、話題性と適合性が重要なポイントとして挙げられます。

【話題性】
人気が高く話題性のあるゲストやコンテンツとコラボすることで、今まで観戦に訪れたことがない未認知層に知ってもらうきっかけとなります。ゲストやコラボコンテンツのファンによるSNSでの拡散も見込めるため、認知を広げることができます。

【適合性】
新規獲得はもちろん、普段から観戦に訪れてくれるファンも楽しめるコンテンツであることは重要です。例えば、「メンバーカラー」が「相手チームカラー」であるアイドルをゲストとしてイベントを行うなど、既存ファンが不快になる選定を避ける必要があります。

ファンの囲い込み手法について

一度訪れた人にファンになってもらうには?

ファンクラブで特典を活用し、お得感を演出する
各チームにはファンクラブがあります。多くのチームでは、ゴールド会員・レギュラー会員・キッズ会員などのランクがあり、各ランクごとに入会費用と特典が異なります。ファンクラブ会員数を増やすことで、来場者数の増加にもつながります。特典には先行チケット販売や先行入場、グッズ購入時の割引特典、オリジナルグッズの配布などがあります。特にオリジナルグッズは毎年変わるものになるので、魅力的なグッズ配布を行うことで、今年のグッズも欲しいと思わせることができます。オリジナルグッズは、アパレルや雑貨ブランドでトレンドになっているアイテム、他チームや他スポーツで人気のアイテムを参考にすることで、トレンドに合ったアイテムを制作することが可能になります。

ファンに応援し続けてもらう手法について

チームの存在がファンの日常の一部になるには?

ファンクラブに入会してもらったあと、日常的に応援を続けてもらう必要があります。その手法として2つ紹介します。

1. SNSでの情報発信
試合の情報はもちろん、選手の練習風景や日常の会話の様子など試合以外の様子も発信することで、より選手を身近に感じてもらうことができます。

2. 地域とのつながり
ファンはチームのホームタウンに住む人が多く、チームの発展は地域とのつながりによって支えられています。そこで各チームでは、地域と連携した様々な取り組みを行っています。例えば小学生へのスポーツ教室や、行政や公的機関と連携した健康増進活動の実施、スタジアム周辺でのシェアサイクル事業による市民の移動手段向上などが挙げられます。

このように、チームの存在がファンの日常となるような取り組みを行うことで、応援し続けられるチームとなることができます。

最後に

今回はプロスポーツ業界にフォーカスした集客プロモーション手法についてご紹介しましたが、これらの手法は他業界でも応用可能な内容になります。ぜひ集客手法を検討するうえでの参考にしてください。

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント

黒瀬 秋桜

主にBtoC業界で、ブランディングやPR領域の支援に携わる。主に「クリエイティブ&デザイン」や「キャンペーンプレミアム」の領域を得意とし、クライアントの売上や企業価値向上に力を注ぐ。クライアントに寄り添う提案に定評がある。

黒瀬 秋桜
ブランディングに関する相談会

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CONSULTATION 相談会

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