労働分配率とは
労働分配率とは、限界利益に占める人件費の割合を表し、労働分配率=人件費/限界利益で計算することができる。
つまり、労働分配率が高い=人件費の占める割合が高いことを表す。
なお、限界利益とは売上高から変動費(材料費や仕入れ代など売上に比例して変動する費用)を引いて算出する。
ここで注意すべき点として、ビジネスモデルにより利益や費用の構造が異なるため、労働分配率の適正値・目標値は各社により異なる。
それぞれの事業形態に則した適正な労働分配率を目指すことが必要となる。
タナベコンサルティングでは、労働分配率を適正値に近づけるために以下の方法を推奨している。
一つ目は計算式の分子である人件費の見直しを行う。
二つ目は、分母である限界利益を高める施策を行う、つまり、自社の商品・サービスの価値を高めつつ売上を拡大することである。
タナベコンサルティングでは、上記2点のバランスを取りながら適正な労働分配率を目指すことを推奨している。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー村田 幸人
人事制度再構築(調査、分析、制度構築、運用支援等)コンサルティングや、幹部人材育成等の階層別研修、考課者・被考課者研修等の集合研修を行う。製造業、卸売業、物流業を中心に、上場企業から中堅中小企業まで「クライアントサクセス」を求め、人的資本経営を支援している。