企業の商品やサービスブランドのPRや広報活動にキャラクターコンテンツ(IP)を取り入れることには、多くのメリットがあります。本コラムでは、その有用性を説明していきます。
※IPとはIntellectual Propertyの略で、知的財産のことを意味します。今回は、数ある知的財産の中から、キャラクターコンテンツを取り上げます。
1.認知度の向上
キャラクターは視覚的で親しみやすく、一目でブランドを連想させる力があります。色や形、個性や特徴などのデザインによって認識されやすく、特に初対面の消費者やユーザーにブランドの印象を強く与えます。一目で商品やサービスを連想できるキャラクターは、競合との差別化に役立ちます。
例として、有名キャラクター(ハローキティやくまモンなど)を企業マスコットとして活用することは、企業の商品・サービスの認知を広める象徴的な役割を果たしています。
2.感情的なつながりの構築
キャラクターは、人々との感情的なつながりを築くことに役立ちます。特にかわいい・ユニークなデザインのキャラクターは愛着を感じやすく、消費者やユーザーとの長期的な関係を築きやすくなります。
企業イメージや商品・サービスの硬いイメージを柔らかくする等の効果があり、消費者に親しみやすい印象を与えます。特に子どもや家族をターゲットにする場合、キャラクターを通じて感情的な繋がりを構築しやすくなります。
3.多様なプラットフォームで活用(活躍)
キャラクターは、以下のような多様なPR&広報活動に柔軟に活用できます。
・SNS投稿や広告イメージ
・イベントマスコット
・商品パッケージ
・グッズ展開
これらに統一感を持たせつつ、複数のチャンネルで商品やブランドの存在感をアピールすることで、よりユーザーや消費者の印象に残ることができます。キャラクターを用いることで、複雑な情報を簡略化し、消費者やユーザーにわかりやすく伝える事が可能です。また、ストーリー性を持たせると、消費者やユーザーに記憶されやすくなります。
4.世代や国を超えたアピール/デジタルとの親和性
キャラクターは、言語や文化を超えて、幅広い層にリーチする(届ける)ことができます。シンプルで親しみやすいデザインであれば、海外市場や幅広い世代に向けたアプローチも可能です。キャラクターは、SNSやデジタルプラットフォームでの拡散力も高く、視覚的で親しみやすいキャラクターは、シェアされやすく、消費者やユーザー同士の口コミを促進する力があります。
5.キャラクターコンテンツ(IP)活用の注意点
(1)一貫性のあるブランドイメージを保つ
キャラクターが企業や商品・サービスのブランドイメージと一致していることが重要です。
(2)時代やトレンドの適応
消費者の趣味嗜好の変化に対応できるデザインやストーリー展開が求められます。
(3)権利管理
知的財産権の適切な保護と運用などの確認が不可欠です。
最後に、キャラクターコンテンツ(IP)を効果的に活用することで、単なる広告活動を超えて、消費者との深い関係を築くことができます。デザインと運用範囲次第で、ブランドに長期的な利益をもたらすツールとなります。有用性を理解して、戦略的に活用することで、価値向上やマーケティング効果の最大化を目指しましょう。
AUTHOR著者
ブランド&PRコンサルティング事業部
チーフマネジャー
小谷 将主
サービス業にて一般・法人顧客対応を経験後、入社。現場で培った知識と経験を基に、クライアントの広報やPR、プロモーションなどの制作物を幅広く提供している。製作した商品が、SNSなどで大きな反響を呼んだ実績も数多く持つ。より付加価値を求めたプロモーション機会を効果的にするためのブランド&PRコンサルタントとして活躍中。

