BRAND INSIGHT 事例・コラム

未来を創るブランド力向上へ
成功の鍵は“ブランディング”に対する
経営者のリーダーシップ

  • コラム
  • ブランディング戦略
目次

閉じる

変化が激しいこの時代に、競争が激化する市場で企業が生き残り、成長を遂げるために欠かせない要素が「ブランド力」です。美しいWebサイトや派手な広告は目を引きますが、ステークホルダーの心を動かすのは、企業の強みを明確にし、価値として伝えるブランディング活動です。そして、ブランドの基盤を築くためには、経営者がブランディングの重要性を認識し、リーダーシップを発揮していくことが欠かせません。経営者のマインドセットがブランディング成功のために必要不可欠なのです。

ブランディングは経営テーマ

ブランド価値が高い企業は、経営者がリーダーシップを発揮している

ブランド価値の向上は、単なるマーケティング活動の一環ではなく、企業全体の成長戦略に直結する重要な経営テーマです。特に現代では、生活者が商品やサービスを選ぶ際、価格や機能だけでなく、その企業のブランドイメージや価値観に共感するかどうかが大きな決定要因となっています。経営層がこの点を理解し、ブランディングを経営戦略として構築し、企業の持続的成長に向けて実装していくことが重要です。

ブランド価値が高い企業は、経営者自らがブランディングの重要性を認識し、リーダーシップを発揮しています。例えば、アップル社のスティーブ・ジョブズは、製品のデザインからユーザー体験に至るまで、ブランドの一貫性を徹底的に追求しました。また、スターバックス社のハワード・シュルツは、単なるコーヒーショップではなく、「体験」を提供するブランドとしての地位を確立しました。

ブランディング活動において
経営者がすべき行動は多岐にわたる

ブランド価値を向上させるために、経営者が果たすべき役割は多岐にわたります。

まず最優先で実施すべきことは、現状を把握することです。市場での競争優位性を確立するために、他社との差別化ポイントを明確にすることが必要です。その際に重要なポイントが、製品やサービスの独自性だけでなく、企業文化や社会的責任への取り組みといった「自社の強み」を絞り込み、ブランドビジョン(コンセプト)やミッションを明確に設定することです。

次に実施すべきことは、全社員に定期的な社内ミーティングや研修を通じて共有することです。その際、ブランドの強みや背景、理念を物語として経営者自らが直接伝えることがポイントです。ブランドの価値観を浸透させ、全社員のブランディング意識を向上させることが、ブランド価値向上の第一歩となります。

経営者の中には、どうしても広告などの分かりやすいアウターブランディング活動を推進してしまう方が多く見受けられます。しかし、インナーブランディングこそが、ブランド価値向上において重要であることを経営者が認識し、リーダーシップを発揮して取り組まなければなりません。また、ブランドをマネジメントする役割を担うチームや部門を組織し、一貫性と継続性のある取り組みにしていくことが重要です。上記のような経営者リーダーシップで、ブランディング活動に取り組むことが、顧客や社員の共感を得ることに繋がっていきます。

ブランド価値向上に向けた
ブランディング活動を始める企業

ブランディングは大企業だけの取り組みではない

「大企業などの規模が大きい会社だけ」「我々はBtoBのビジネスをしているから関係ない」など、ブランディング活動は一部企業の経営活動と勘違いしている経営者がいます。しかし、ブランド力はどのような企業であっても必要不可欠な非財務資本です。

その視点に気付き、ブランド価値向上に向けた取り組みを始められた企業をいくつか紹介します。

1社目は大手グループの関連会社であるA社です。これまでは、親会社に関連した仕事が中心となっていましたが、親会社に依存せず、独自に成長していくことが求められるようになりました。時代の変化により、同様の課題感を持つ企業も多くなっています。こちらの企業はPMVV(パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー)を新しく構築し、経営者のリーダーシップのもとインナーブランディングを活性化させ、グループ以外からも選ばれる企業を目指し、ブランディング活動をスタートしています。

2社目は、事業承継し社長交代したB社です。長い歴史のある中堅企業であり、業界の中では認知度もあり、能動的なブランディング活動をせずとも経営ができていました。ただ、新規参入や海外製品の流入、人材の流動性が高いトレンドの中でさまざまな課題が出てきており、今後の10年や20年先を見据え、新社長が初めてブランディング活動への取り組みに投資を決意し、推進しています。ブランドビジョンを定め、インナー・アウターを含め、同社に合ったブランディング戦略を構築し、活動へつなげています。

両社とも、ブランディングに取り組まなくとも、これまで企業成長を実現してきました。しかし、中長期的な戦略の中で、ブランド力向上が持続的な成長エンジンとなり、未来を創るためには重要であると認識され、経営者自らが先頭に立ってブランディング活動を始めました。今後も一貫性と継続性を持って取り組んでいかれることで、ブランド力でステークホルダーから選ばれる企業へと成長していくはずです。

本コラムをきっかけに、経営者の皆さまがブランド価値向上に向けた取り組みを「経営テーマ」として再認識いただければ幸いです。全社員を巻き込むブランディングへの成功の鍵は、経営者の皆さまのリーダーシップなのです。

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
執行役員
ブランド&PRコンサルティング事業部

竹綱 一浩

ブランディング戦略パートナーとして、SNSなどのデジタル活用や動画活用を得意とし、ブランド構築からコミュニケーション設計までリアル×デジタルでブランド価値を最大化するコンサルティングを実行。戦略策定から、実行推進を並走しトータルでサポート。特にブランドストーリーに沿った企画とその推進マネジメントを通じた人材育成で、クライアントから高い信頼を得ている。

竹綱 一浩
ブランディングに関する相談会

DOCUMENTブランディング・PR関連資料

CONSULTATION 相談会

ABOUT タナベコンサルティンググループとは

タナベコンサルティンググループは「日本には企業を救う仕事が必要だ」という志を掲げた1957年の創業以来68年間で大企業から中堅企業まで約200業種、17,000社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。企業を救い、元気にする。私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

コンサルティング実績

  • 創業68
  • 200業種
  • 17,000社以上