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コミュニケーション戦略の組み立て方

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コミュニケーション戦略とは、顧客とコミュニケーションを取ることにより、自社の製品やサービスの魅力・メリットといったものを効果的、また効率的に伝えるアクションプランのことです。

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2つの「コミュニケーション」タイプ

コミュニケーションの手段は「広告」「販売促進」「人的販売」「パブリシティ」「クチコミ」に分けられます。
これらの手段をミックスすることをコミュニケーション・ミックスといい、現在のマーケティングでは非常に重要な内容になっています。

コミュニケーションのタイプは下記2つに分類されます。

(1)キャンペーン型コミュニケーション
ブランド自身が発信し、短期的な盛り上がりで、ブランドの時間軸で考えるものです。例えば「新発売」「ブランディング」「リブランディング」等を指します。

(2)オールウェイズ・オン型コミュニケーション
ブランドは待ちの姿勢で、中長期的な繋がりで、生活者の時間軸で考えるものです。例えば「中長期的なスパンでファンをつくり、見込み客を顧客に変えていく」「生活者の求めるコンテンツを発信し関わりを深め、商品やサービスをその中にさりげなく埋め込んでいく」等を指します。

これら2つの相乗効果でマーケティング課題に立ち向かうことが、戦略のポイントとなります。さらに、共通して大切なのは「生活者の視点を押さえること」「ブランドミッションに貢献していること」「ブランドパーソナリティに一貫性があること」です。

カスタマージャーニーとメディア戦略

カスタマージャーニー(Customer Journey)とは直訳すると顧客の旅です。人が製品やサービスを購入して経験するまでの行程(=旅)を可視化して理解するツールを指します。
それぞれの段階での課題や対策を明らかにし、あくまで生活者の視点で作ることでブランドの目的・目標達成に役立てることができます。

カスタマージャーニーを設定する際のポイントは下記5点です。

(1)目的を明確にする
(2)ブランドのターゲットについて調査する
(3)調査を元にペルソナを設定する
(4)ペルソナのカスタマージャーニーを設定する
(5)カスタマージャーニーを使ってコミュニケーション戦略を立てる

ここまでのまとめ

コミュニケーションには「キャンペーン型」と「オールウェイズ・オン型」があり、実際には多くのブランドがこれらを組み合わせてコミュニケーションを行っています。

カスタマージャーニーは、人が製品やサービスを購入・経験するまでの行程を可視化して理解するツール。コミュニケーションの機会と適切なタッチポイントを考えることができます。

カスタマージャーニーの各段階はブランドによって重要なフェーズが異なり、高額商品やこだわりの強い商品の場合はジャーニーは長く、一方で日用品などではジャーニーの段階は省略されることがあります。
ペルソナに相応しいタッチポイントやコンテンツを、ジャーニーの段階に合わせて考えることが重要です。

キーフォーカスの重要性

キーフォーカスは、「ブランドが最もターゲットに知ってもらいたい、体験してもらいたいことは何か?」ということです。人々の心を掴めるものを選びますが、通常はブランドのベネフィットから選ぶことが多いです。

キーフォーカスはターゲットを設定し、ターゲットのインサイトを抽出した上で、ブランドの特性・強みなどを考え、ビジネス的に成功すると考えられることを選びます。
キャンペーン型のコミュニケーションでは特に重要であり、キーフォーカス次第で実施するキャンペーンのアイデアが変化します。

キーフォーカスを考える際には以下4Cの視点が役立ちます。

(1)Culture(社会)
(2)Category(カテゴリー)
(3)Company(会社)
(4)Customer(生活者)

これらを参考に、コミュニケーション戦略の組み立てをしっかり行い、ブランドの価値訴求を十分に発揮できるブランドに育てていきましょう。

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部
ゼネラルマネジャー

松村 美穂

クライアントの経営戦略・販売戦略・ブランドストーリーに基づいたプロモーション支援に従事。 クライアントの競合他社との差別化を図る新商品開発支援、ブランドイメージの魅力を最大限に引き出すデザイン提案を強みとし、アパレル・食品・学習業界を中心に、数多くの企業のプロモーション戦略立案を手掛ける。

松村 美穂
PR広報・SNS・マーケティングに関する相談会

DOCUMENTブランディング・PR関連資料

CONSULTATION 相談会

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