人事・経営用語集

ベースアップとは

ベースアップとは、基本給など賃金水準を一律に引き上げることである。近年、物価上昇や最低賃金の引き上げなどにより社員の生活安定や採用力強化の観点から実施する企業が増えている。評価による毎年の昇給と異なり、職種や等級、年齢に関係なく一律に実施されるため、平等性があるといえる。ただし、ベースアップは固定費を引き上げることであり、簡単には下げることができないため慎重に検討することが必要である。また、ベースアップを実施するにあたり、社員への説明も丁寧に行う必要がある。ベースアップ金額の妥当性や支給する背景を伝えなければ、社員を想って実施したことが「社員に払えるのに支給していなかった」「世間のベースアップ水準より低いのではないか」などといったマイナスな印象を与える可能性もある。
タナベコンサルティングでは、ベースアップを実施するにあたり、書面などでの通知ではなく説明会を実施し、改めて社員に期待することや目的を説明することで、社員のモチベーションアップにつなげることを推奨している。

この用語解説をしたコンサルタント

柴田 貴也

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー

柴田 貴也

大手人材派遣会社にて採用支援・人材育成事業に従事。その後新規事業の立ち上げで飲食・宿泊事業の責任者として従事した後、当社へ入社。「社員がイキイキと働き、主体的に取り組む組織作り」を信条のもと、戦略的な人事コンサルティングを行っている。

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