人事・経営用語集
最低賃金とは
最低賃金とは、労働者に対して雇用者が支払わなければならない賃金の最低額のことであり、最低賃金法に基づいて定められている。地域ごと(各都道府県)に定められる「地域別最低賃金」が基本であり、産業別に定められている「特定最低賃金」もある。労働者の生活の安定と労働条件の改善を図る狙いがあり、最低賃金を守ることで人材確保や賃金格差の是正、労働力の向上などの効果が見られる。近年、政府の方針として最低賃金の引き上げが続いており、物価上昇や人的資本の観点から重要視されている問題となっている。政府は、「2030年代半ばまでに1,500円」という目標を掲げており、今後も最低賃金の上昇圧力が続くと予想される。
タナベコンサルティングでは、労務的(法的)な観点を軸に、①業界・地域・同業他社の賃金水準、②収益構造、③PMVVや人事ビジョンを総合的に踏まえて取り組んでいくことが重要であると提唱している。
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