COLUMN

2022.06.09

SDGs研修を成功させる3つのポイント

企業としてSDGsを経営に取り入れる流れは、上場企業だけでなく中小企業でも広がっています。取引先における企業の選定基準、顧客の購買基準としてSDGsへの取組みがフォーカスされている今、社内でSDGsを学ぶための場を設ける必要があります。

成功ポイント①:SDGs研修を導入する目的を決める

SDGs研修を失敗させない目的設定

SDGs研修を導入するにあたり、以下の目的を参考にしましょう。

①SDGsとは何か、企業にSDGsが求められる理由を正しく理解する
②他社事例も踏まえて、今後取り組むべきSDGsを経営に取り込むポイントを学ぶ
③ワークを通じて、自社や自身ができることを考える

SDGsに取り組む際には、ヒト・カネ・モノなどの大切な経営資源を使用することになります。SDGs導入の進め方を失敗すると、それらの経営資源が無駄になる可能性があります。SDGsは経営層や一部の部署だけではなく、企業全体での取り組みが重要です。SDGs研修を実施する際は、経営資源を無駄にしない目的の設定を意識しましょう。

【関連ページ】: SDGs研修

成功ポイント②:SDGs研修の効果指標を定める

理想と現実のギャップを明確にする

SDGs研修を実行・推進するにあたり、効果指標を定める必要があります。研修は実施して終わりではなく、実施目的を果たせたかどうかを効果測定して次のアクションに備えることが重要です。SDGsへの取り組みが評価されるようになると、ステークホルダーとの関係性が良くなる、人材採用が成功するなどの自社にとって良い影響が出るようになります。研修における効果測定の方法として、アンケートの実施が有効です。参加者へSDGsへの理解度を測る設問や次のSDGs推進内容に沿った設問に回答してもらうことで社内への浸透度を定量的に確認しましょう。

持続性のある取り組みを計画する

SDGsは「持続可能な開発目標」です。リスクと成長性を鑑みて事業を撤退することは、企業にとって当たり前のことかもしれませんが、SDGs関連の事業を検討する場合は要注意です。事業の立ち上げ段階で十分に検討していれば、撤退を余儀なくされる可能性は低くなるため、目標設定時は十分に検討しましょう。

成功ポイント③:SDGs研修の対象者を定める

経営層が積極的に関わることが重要

SDGsの取り組みは、全社員が関わることでより良い取り組みとなります。中小企業の経営層は、周りの企業と差をつけるため、積極的にSDGsの採用を検討しています。しかし、実際に社内で活動をするのは担当者を中心とした社員で、経営層は実務に参加しないケースがほとんどです。これではただ任命された担当者は何をしたら良いのか分からず、社内浸透を進めることはできません。中身のない形式的な取り組みや途中で挫折するなどの事態を避けるためにも、経営者・経営陣が積極的にSDGs研修へ参加し、本気でSDGsに取り組んでいることを社内全体にアピールし、社員全員の協力体制を作ることが大切です。

SDGs研修をご紹介 ~SDGsとは何か?から経営に取り込むポイントを学ぶ~

SDGs研修では、SDGsを経営に取り込むポイントを分かりやすく参加者へ伝える事が重要です。講義では、企業にSDGs経営が求められる背景や取り組むメリット、取り組まないデメリット、SDGs経営において外してはいけないポイント、他社事例などを参加者に合わせた内容で実施します。ワークでは、社会課題に対して自社・自身ができることを考えていただくことでSDGsへの理解を深め実践に結び付けていきます。部署や役職ごとに異なるSDGs研修プログラムを選定し、参加者に合わせた内容で研修を実施することが学びを深めるポイントです。

【関連ページ】: SDGs研修

著者

タナベコンサルティング
ストラテジー&ドメインコンサルティング事業部
チーフマネジャー

藤巻 桂太

大手ハウスメーカーと建築資材メーカーにて営業を経験後、当社へ入社。誠実・真摯であることをコンサルティング信条とし、中長期ビジョン構築支援コンサルティングをはじめ、営業会議の推進・技術伝承の実行推進支援など、幅広いコンサルティングに携わる。また、建築業界の経験を活かし、住まいと暮らし・ライフスタイルの優良企業のビジネスモデルに精通している。

藤巻 桂太

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