労働組合とは
労働組合とは、「労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体(厚生労働省サイトより引用)」を指す。日本国憲法第28条において、団結権・団体交渉権・団体行動権の労働三権が保障されており、具体的な法令として「労働組合法」などが定められている。
労働組合は産業別や職業別、企業別というように形態が複数あり、日本においては企業別組合が標準的な形態として認知されている。
しかし、労働組合の組織率(雇用者数に占める労働組合員数の割合)は1949年の55.8%をピークに下降傾向にあり、2022年時点では16.5%まで低下している(厚生労働省「労働組合基礎調査2022」より)。
また近年では、企業の外部に存在し、個人加盟が許されている労働組合(合同労働組合)の活動が企業別労働組合に比して盛んに行われるようになってきている。
こういった変化の背景には、SNSといった使用者に対する影響力の大きな対抗手段が新たに生まれたことや、業務委託契約などの多様な働き方が増えていることが要因にあると考えられる。
この用語解説をしたコンサルタント
タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント赤羽根 祥弘
大手予備校にて新規事業開発や校舎マネジャーを経験後、人事系コンサルティング会社にて研修企画・組織開発・教育体系策定などのプロジェクトマネジャーを務め、売上成績トップとなる。当社へ入社後は、人事制度構築や教育のプロジェクトに携わり、「職場で実践されること」に焦点をあてたコンサルティングを提供している。
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