週休3日制とは
週休3日制とは、1週間あたりの休みを3日付与して週4日勤務を基本とする働き方を指す。
給与を基準に大きく3パターンに分類できる。
(1)給与維持型:1日の就業時間も給与も同じで休日を1日増やす場合。従来の週5日勤務と同等の成果を出すには、生産性を高める必要があり難易度は高い。
(2)給与減額型:稼働日に合わせて給与も約2割減とする。給与が減るが今まで通りの働き方ができるため、導入のハードルは低い。
(3)総労働時間維持型:給与水準を維持するため、毎日2時間ずつ労働時間を上乗せすることで労働量を確保する。
なお、休日の取り方も複数種類あるが、ここでは省略する。
企業側のメリットとしては、(1)多様な人材の確保(2)社員の生産性やモチベーション向上(3)離職率の低下、などが挙げられる。
導入にあたって、留意すべき点は、
(1)「業務の効率化」:少ない労働時間でも成果を出すため、業務プロセスの見直しや無駄を削減することで、生産性を向上させる必要がある。
(2)「社員とのコミュニケーション」:事前に社員から意見を聞き、ニーズに合った形で制度を設計することが重要である。
(3)「柔軟な運用」:一律の制度ではなく、社員が選択できることで多様な働き方に対応できる。
タナベコンサルティングでは、週休3日制などの多様な働き方の提供を含め、自社の活育サイクル(採用・育成・活躍・定着)を高める重要性を説いている。そのためにも、戦略×社風×時流を捉えた人事制度の見直しを検討されたい。
この用語解説をしたコンサルタント

タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部
チーフマネジャー村田 幸人
人事制度再構築(調査、分析、制度構築、運用支援等)コンサルティングや、幹部人材育成等の階層別研修、考課者・被考課者研修等の集合研修を行う。製造業、卸売業、物流業を中心に、上場企業から中堅中小企業まで「クライアントサクセス」を求め、人的資本経営を支援している。