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ターゲット設定が成功の鍵!
韓国ドラマのポスターに学ぶ、マーケティングとペルソナ活用法

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韓国ドラマは日本でも高い人気を誇り、多くの作品が配信されています。しかし、韓国向けのポスターと日本向けのポスターを比較すると、そのデザインや雰囲気に大きな違いがあることに気づくでしょう。この違いは、マーケティングにおけるターゲット設定の重要性を示す良い例です。

本コラムでは、韓国ドラマのポスターの違いを通じて、ターゲット設定がマーケティング戦略に与える影響を考察します。また、ターゲット設定を成功させるための具体的なアクションプランとして、3C分析とペルソナを活用した方法を詳しく解説します。

韓国ドラマのポスターに見る、ターゲット設定の違いとマーケティング戦略に与える影響

韓国ドラマの韓国向けポスターと日本向けポスターの特徴

韓国ドラマのポスターは、韓国向け・日本向けでそれぞれ以下のような傾向があります。

■韓国向けポスターの特徴
・洗練されたデザイン、ミニマルな美学。
・俳優の知名度や、ストーリーの深みを強調。
・韓国の視聴者が求めるスタイリッシュな雰囲気。
・例:暗い背景に感情的な表情を浮かべるキャラクターや、ジャンルを曖昧にしたミステリアスなデザイン。

■日本向けポスターの特徴
・親しみやすさ、分かりやすさを重視。
・キャラクターの関係性やストーリーの概要を明確に提示。
・カラフルで感情的な要素を強調。
・例:明るい色彩、キャラクターの笑顔やドラマのジャンルを一目で伝えるデザイン。

同一作品であっても、韓国と日本ではターゲットの嗜好や文化的背景が異なるため、興味を引きつけるクリエイティブも異なります。そのため、韓国向けと日本向けのポスターのデザインやキャッチコピーもそれぞれ展開されています。

ターゲット設定の重要性

韓国ドラマのポスターの事例が示すように、ターゲットの嗜好や文化的背景を理解することで、商品やサービスの魅力を最大限に伝えることが可能になります。

逆に言えば、ターゲットが曖昧なままマーケティングを展開してしまうと、商品・サービスで伝えるべき魅力も曖昧になり、時間をかけて作ったデザインやキャッチコピーが誰にも伝わらないものになってしまいます。

ターゲット設定の考え方

成功するマーケティング戦略のターゲット設定は、「市場環境・顧客」「競合他社」「自社」の3つの観点から考える3C分析が有効な手法の1つです。

1. 市場・顧客
・自社が参入する市場の規模や成長性、トレンドを把握します。
・顧客が求める価値や解決したい課題を明確化します。

2. 競合他社
・同じ市場で競合する企業や、ブランドがどのようなターゲットを設定しているかを分析します。
・競合が提供していない価値を見つけ出します。

3. 自社
・自社が持つ独自の強みを洗い出し、それを求めるターゲットを検討します。

3C分析でターゲットの方向性を定めた後、ターゲットをより具体化するために「ペルソナシート」を活用するのが便利です。

ペルソナとは、ターゲット顧客を具体的な人物像として描き出すマーケティング手法です。具体的な状況を想定し、架空の顧客像を設定します。BtoCの商品であれば、ターゲットの年齢・職業など基本的な属性から、休日の過ごし方、よく利用するサービス、仕事に関する考え方、人生プラン、情報収集する媒体など、一人の人物像を具体的にイメージできるまで考えます。

韓国ドラマの場合は、「30代前半の独身女性、お金と時間に余裕がある、動画配信プラットフォームのサブスク契約をしている、仕事終わりにリラックスしたい、感情移入できるストーリーを好む」などが考えられるでしょう。

このようなペルソナを設定することで、ユーザーのニーズを把握しやすくなるだけでなく、マーケティング施策の実行チームにおいて認識を統一することができ、ターゲットがブレず、刺さるクリエイティブに昇華しやすくなります。

まとめ

ターゲット設定がマーケティング戦略においていかに重要であるかを示す具体例として、韓国ドラマのポスターの違いを紹介しました。市場環境・顧客、競合他社、自社の観点からのターゲット設定とペルソナの活用が、成功の鍵となります。

自社の商品やサービスを展開する際には、ターゲットを明確に設定し、デザインやメッセージを最適化することが重要です。韓国ドラマのポスターの事例を参考に、ターゲットに響くマーケティング戦略を構築してみてください。

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部
コンサルタント

光野 静

デジタルマーケティング・コミュニケーション支援企業にて主にWebサイト構築のWebディレクション、プロジェクトマネジメントを経験し当社に入社。リアルとデジタルを融合した施策設計と、実行後の分析・改善を得意とする。第三者視点で「独りよがりにならない」ことを信条に、ユーザーと企業・ブランドをつなぐ戦略策定から実行まで一貫したサポートを行っている。

光野 静
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