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コーポレートファイナンス戦略

PBR改善コンサルティング

資本コストや資本収益性を意識した経営による企業価値向上

上場企業に向けた「東京証券取引所」からの要請

現在、プライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割の上場会社がROE8%未満、PBR1倍割れと、資本収益性や成長性といった観点で課題がある状況です。東京証券取引所は、市場区分見直しに関するフォローアップ会議で、こうした現状を踏まえ、今後の各社の企業価値向上の実現に向けて、経営者の資本コストや株価に対する意識改革が必要と指摘しています。

持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現するため、単に損益計算書上の売上や利益水準を意識するだけでなく、バランスシートをベースとする資本コストや資本収益性を意識した経営の実践が不可欠です。

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上場企業に向けた「東京証券取引所」からの要請

なぜ日本企業はPBRが低いのか?

日本企業のPBRが低い主な理由は、資本効率の低さと株主還元意識の弱さにあります。
多くの日本企業は、稼いだ利益を成長投資や株主還元に回さず、内部留保として純資産に過剰に積み上げてきました。その結果、PBRの分母となる自己資本が膨張し、分子である株価の伸びが追いつかず、PBRが低迷しています。
これは、資本コストを上回る収益性を実現できていないこと、および将来の成長に対する市場の期待が低いことの表れです。

PBR改善コンサルティングとは

タナベコンサルティングのPBR改善コンサルティングは、貴社の企業価値向上を実現するための包括的なサポートを提供します。経験豊富な経営コンサルタントが、現状の資本収益性と市場評価(PBR、ROE、PER、WACC)、事業構造とESG(非財務)項目の分析により、課題を明確にし、PBR改善に向けた具体的な重点戦略の策定までを一貫して支援し、効果的な対策を講じることが可能となります。

PBR改善コンサルティングを通じて、事業ポートフォリオの変革、M&Aを含む成長戦略を設計し、キャッシュフローの最大化と事業リスク最小化に向けた重点戦略を構築します。投資評価と資本コスト最適化に向けた財務・資本戦略を設計し、稼いだキャッシュを成長投資や株主還元などにアロケーションすることで企業価値の向上を図り、投資家に訴求します。PBR改革ロードマップに落とし込み、企業価値向上を実現します。

PBR改善コンサルティングのポイント

PBR改善コンサルティングでは、企業価値向上の本質を追求し、資本コストや資本収益性を意識した経営への転換を支援します。PBR改善ツリーにより収益性・成長・資産効率・株主還元などの重点戦略を明確化し、事業構造転換に向けたポートフォリオ戦略と最適なキャッシュアロケーションを設計します。これらの具体的な取り組みをPBR改革ロードマップに落とし込み、企業価値と株価の継続的な向上を実現します。

ポイント
01

資本コストや資本収益性を意識した経営
資本コストや資本収益性を
意識した経営
ROE>株主資本コスト、ROIC>資本コスト(WACC)を実現することで、企業価値を向上させます。

ポイント
02

PBR改善ツリーによる企業価値向上戦略の明確化
PBR改善ツリーによる
企業価値向上戦略の明確化
PBR=ROE×PERの分解により、収益性改善・売上成長・資産圧縮・負債活用・株主還元・マルチプル向上の重点戦略を明確にします。

ポイント
03

事業構造転換に向けた事業ポートフォリオ戦略設計
事業構造転換に向けた
事業ポートフォリオ戦略設計
事業拡大×バリューチェーン拡大による事業ポートフォリオ転換を設計し、M&Aも含めた成長戦略を明確にします。

ポイント
04

キャッシュアロケーションの最適化
キャッシュアロケーションの最適化
事業ポートフォリオ評価に基づき、優先投資領域を決定し、成長投資や株主還元などにアロケーションすることで投資家に訴求します。

ポイント
05

PBR改革ロードマップの策定
PBR改革ロードマップの策定
企業価値や株価の向上を意識した経営の実現に向けた具体的な取り組みをPBR改革ロードマップに落とし込みます。

PBR改善コンサルティングの全体像

PBR改善コンサルティングは、プロジェクトキックオフ後、「現状分析」で課題を明確化し、戦略検討会を経て、「戦略設計」で具体的なアクションプランを策定します。事業構造・財務・組織・ESGを多角的に分析し、ビジネスモデル、ファイナンス、コーポレート、ESG戦略を統合。最終的に企業価値向上に向けたPBR改革ビジョンとして報告します。

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PBR改善コンサルティングの全体像

現状分析【フェーズⅠ】

現状分析では、事業構造、収益・財務構造、組織構造・マネジメント、ESG項目を詳細に調査・分析します。PBR改善に向けた根本課題の特定と、その後の戦略設計の土台となる方針を設計します。

実施内容

1.事業構造分析
・外部環境分析
マクロ環境分析(PEST分析)
業界動向分析
将来イベント・人口動態・人口構造分析 / 法規制・技術動向分析 / 事業セグメント別のマーケット分析(マーケット規模×成長率)
ライバル・ベンチマーク分析
顧客動向分析(サプライチェーンにおけるプレイヤー状況・動向の整理 / 得意先動向分析 / エンドユーザー動向およびニーズ分析)
・事業構造分析
事業戦略分析|事業セグメント別 / エリア別
収益性分析(売上高・粗利益・生産性など)
事業セグメント別 / エリア別 / 商品カテゴリ別
顧客別分析(顧客価値・顧客貢献度)
・バリューチェーン分析
バリューチェーンの洗い出し
ビジネスプロセス分析
バリューチェーン上の付加価値分析
バリューチェーン上のコスト分析
2.収益・財務構造分析
・グループ・各社の経営分析
決算書分析による安定性・収益性・成長性・生産性・キャッシュフローなど
・資本収益性分析
ROEのデュポン分解分析
株主資本コスト・WACC分析
PBR・PERの推移分析
PBR改善方針検討
・セグメント別業績分析
セグメント別の収益性分析
事業別ROIC分析
収益構造ツリー分析
事業ポートフォリオ分析(収益性×成長性)
・財務構造・キャッシュアロケーション分析
管理会計制度分析
予算編成・予算統制分析
投資戦略・投資判断分析
3.組織構造・マネジメント分析
・組織構造分析
組織図分析
階層・職種・年齢別の組織構造分析
・組織機能分析
企業規模から見た必要機能分析
組織機能別の課題分析(規模から見た必要機能と不足の整理)
・組織マネジメント分析
意思決定構造分析
コミュニケーションパイプ(会議体系)分析
4.ESG項目分析
・コーポレートガバナンスコードへの対応状況分析
・コンプライアンス体制の構築状況分析
・リスクマネジメント体制の構築状況分析
・自社と関わりの深い社会課題の特定
・SDGs・ESG、顧客・他社の重要課題抽出
・取り組むべき優先課題を抽出

戦略設計【フェーズⅡ】

戦略設計では、現状分析を基に、ビジネスモデル、ファイナンス、コーポレート、ESGの各戦略を策定します。PBR改善に向けた中長期経営計画と、企業価値向上を投資家に訴求するIR資料の策定までを一貫して行います。

実施内容

1.ビジネスモデル戦略
・事業ポートフォリオ戦略
ドメインの再定義に基づく事業領域の再設定
事業ビジョンの明文化
事業ポートフォリオの設計・組み換え
新規事業領域の設定
・インオーガニック成長戦略(M&A戦略)
事業ポートフォリオを基にした参入戦略検討・絞り込み
社内のM&A案件検討プロセスの設定
M&A戦略オプション・KPI検討
・セグメント別戦略
STP(Segmentation ・ Targeting ・ Positioning)戦略の構築
スクリーニング実施
セグメント別KPIの設計
2.ファイナンス戦略
・戦略投資判断
ポートフォリオの設計(収益性×成長性)
投資・撤退ルール設計
投資マネジメント体制構築
・事業別収益モデル
事業別KPIツリーの展開
数値水準の検討・決定
各ファイナンスプラン・レバレッジ・バランスの検討
・財務マテリアリティの特定と重点取組みテーマ
財務マテリアリティの特定
マテリアリティと企業価値との結びつけ
IR戦略の方向性決定
・資本政策
株主還元政策の検討
最適な株主構成の検討
資本政策具体化
3.コーポレート戦略
・組織体制の設計
戦略を実現する組織設計
組織構造、組織図への展開
組織の役割・権限の明確化
・組織再編(セグメント・機能)
事業ポートフォリオを基にしたセグメント再編
組織機能の強化、統廃合など再構築
・経営マネジメント改革
意思決定構造の再設計・明確化
PDCAサイクルを推進する会議体系、コミュニケーションパイプの設計
4.ESG戦略
・コーポレートガバンスコード対応策
・コンプライアンス・リスクマネジメント対応策、マテリアリティに対する重点取組み
コンプライアンスの対応水準検討
対話ガイドラインを踏まえた情報開示内容および投資家との対話準備
監査体制の最適化
5.中期経営計画
・長期ビジョン
・中期ビジョンロードマップ
・中期経営計画(BS、PL、CF)
・IR向け資料(キャッシュアロケーションなど)

・PBR改善(企業価値向上ツリー)
PBRを要素分解し、重点戦略を明確にすることにより戦略の実効性を高めることが可能となります。

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PBR改善(企業価値向上ツリー)

・事業ポートフォリオ戦略
"事業拡大(事業の数を増やす)"×"バリューチェーン拡大"によりポートフォリオを設計

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事業ポートフォリオ戦略

・キャッシュアロケーションの最適化
(戦略投資と株主還元)

事業ポートフォリオ評価に基づき、優先投資領域を決定し、企業価値向上に向けた成長投資や株主還元などにアロケーションすることで投資家に対する高い訴求が可能となります。

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キャッシュアロケーションの最適化(戦略投資と株主還元)

・中長期経営計画の策定 
未来ビジョンを実現させる中長期経営計画を、3年×3サイクルのバックキャスティングアプローチで描きます。またビジネスモデル・ファイナンスモデル・コーポレートモデル戦略における重点戦略・重点実施事項の具体化と、戦略推進における数値基準を設計します。

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中長期経営計画の策定

PBR改善コンサルティングの基本スケジュール

PBR改善コンサルティングは、企業の状況に応じた標準的なスケジュールに基づき、大きく「現状分析(3ヶ月)」と「戦略設計(4ヶ月)」の2つのフェーズで実施します。
現状の課題特定から具体的な戦略策定までを段階的に進め、7ヶ月間でPBR改善に向けた取り組みを体系化します。

テーマ 開始前 フェーズⅠ フェーズⅡ
0か月目 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目
事前準備 契約締結
フェーズⅠ
現状認識
(3か月)
1.事業構造分析
(1)外部環境分析
(2)事業構造分析
(3)バリューチェーン分析
2.収益・財務構造分析
(1)グループ・各社の経営分析
(2)資本収益性分析
(3)セグメント別業績分析
(4)財務構造・キャッシュアロケーション分析
3.組織構造・マネジメント分析
(1)組織構造分析
(2)組織機能分析
(3)組織マネジメント分析
4.ESG項目分析
フェーズⅡ
戦略設計
(4か月)
1.ビジネスモデル戦略
(1)事業ポートフォリオ戦略
(2)インオーガニック成長戦略(M&A戦略)
(3)セグメント別戦略
2.ファイナンス戦略
(1)戦略投資判断
(2)事業別収益モデル
(3)財務マテリアリティの特定と重点取組みテーマ
(4)資本政策
3.コーポレート戦略
(1)組織体制の設計
(2)組織再編(セグメント・機能)
(3)経営マネジメント改革
4.ESG戦略
5.中長期経営計画(IR資料作成)

コーポレートファイナンスに
精通したコンサルタントが
お客様のお悩みを解決します

ドメイン(業種・事業領域)・ファンクションの観点で、各分野に精通したコンサルタントが在籍しています。

  • 番匠 茂

    タナベコンサルティング
    上席執行役員
    北陸支社長

    番匠 茂

    理念を実装させるパーパス経営の確立から、成長戦略や新規事業開発などのサステナブル経営に必要不可欠なコンサルティングなど、ビジネスドメイン戦略を提供している。トップ・幹部と一体になった実践的な取り組みにより、クライアントへの熱い思いをベースに数多くの各企業にとって最適なビジネスモデル改革を支援している。

    主な実績

    • コンクリート二次製品製造業向け中期経営計画策定コンサルティング、階層別教育
    • 医療機器卸売業向けビジョン策定コンサルティング、方針管理、賃金制度構築、営業強化支援
    • 紙製品事業向け方針管理、幹部教育
    • 建築会社向け中期経営計画策定コンサルティング・方針管理、階層別教育
    • 医薬品製造業向け方針管理、階層別教育
    • プラスチック製造業向け中期経営計画策定、方針管理、階層別強化
    • 測量機器、分析機器卸売業ビジョン構築、営業強化、賃金制度構築支援
  • 福元 章士

    タナベコンサルティング
    上席執行役員
    コーポレートファイナンスコンサルティング事業部

    福元 章士

    収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。

    主な実績

    • 1000億グループ企業のグループ経営システム構築
    • 国内事業再生及び海外事業撤退支援
    • 住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
    • 中堅鉄鋼商社の業務改善
    • 化学薬品商社のグループ企業組織再編
    • 中堅物流企業の事業承継
  • 藤井 健太

    タナベコンサルティング
    執行役員
    東北支社長

    藤井 健太

    繊維化学メーカーにて開発営業、輸出業務等に従事後、当社に入社。クライアントとビジョンを共有し、その実現を支援することを使命とする。ビジョンの策定から実現に向けたプロジェクト推進、組織・マネジメントシステム構築、人材育成・社風改善において数多くの実績を持ち、きめ細かなサポートがクライアントから高い評価を得ている。

    主な実績

    • 設備工事会社のビジョン策定、人事制度構築(経営のPDCAを促すビジョンマネジメントを通じて10年で売上3倍、毎年経常利益率8%以上実現できる高成長・高収益企業に転換)
    • 医薬品メーカーのコストダウンプロジェクト(5年で5億円以上のコスト削減を実施)
    • 製材・プレカット企業の再建(大幅赤字・過剰投資による債務超過寸前の状態をビジネスモデルの転換で黒字化実現)
    • 住宅メーカーの中期ビジョン構築、古民家リノベーション事業家支援
    • 食品メーカの損益分岐点改善 (分岐点売上30%割低減)
    • 建設業のアカデミー構築支援
    • その他、複数の業種・業態における原価計算・部門損益等の管理会計制度構築(戦略意志決定に役立つディシジョンボードの作成、KPIマネジメントの支援等も通じて、数字に向き合う社風への転換)
  • 中須 悟

    タナベコンサルティング
    執行役員
    IPO支援コンサルティング担当/ホールディングス・グループ経営担当

    中須 悟

    「経営者をリードする」ことをモットーに、企業の財務収益構造や組織体制、資本構成を大局的かつ戦略的に改革するコンサルティングを得意としている。また上場・中堅企業における事業承継、ホールディング経営推進のスペシャリストとして、建設業、物流業、不動産業、製造業、小売・サービス業など幅広い業種での実績があり、全国で活躍中。CFP®認定者。

    主な実績

    • 東証プライム上場企業のホールディング経営体制構築コンサルティング
    • 地場中堅企業グループのガバナンス体制支援コンサルティング
    • 6次産業グループの経営体制づくり・経営者育成コンサルティング
    • 地場中堅ホールディングスのグループ人事制度構築コンサルティング
    • 地場中堅企業のIPO推進支援
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よくあるご質問

Q.コンサルティングによって株価は必ず向上するのでしょうか。開く
A.必ずしも株価向上を約束するものではありませんが、投資家とのコミュニケーション改善による株価向上を目指します。
Q.全体で発生する料金について教えてください。開く
A.貴社との役割分担に応じまして、ご提案いたします。まずはお問合せいただければと存じます。
Q.ダッシュボードシステムの改修もスコープですか。開く
A.システムについては別途ご相談となります。

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18,900社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。

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