リブランディング支援
コンサルティング
市場や競合の変化に応じて、ブランドの魅力を再構築。
ブランドビジョンの再策定から戦略検討、施策実施までトータル支援
リブランディング支援コンサルティングとは
日本の多くの企業は、「良い商品・サービスを開発すれば顧客は付いてくる」という考えてきました。品質や技術の追求に力を入れてきた結果、新商品を投入してもすぐに類似品が市場に出回る時代となりました。
良い製品であることが当たり前になったため、競合他社との差別化ができなくなり難しくなり、多くの業界で過度の価格競争が発生しています。この価格競争の中で、大手企業が優位に立つ一方で、中堅・中小企業は生き残りが厳しい状況です。
中堅・中小企業が、価格競争から抜け出し、差別化を図るためには、ブランド力の強化が不可欠と言えます。
自社の既存商品やサービス、企業そのものがこれまで培ってきたブランドイメージを多角的から分析し、ブランドの価値・イメージを再構築するブランディング戦略のことを、リブランディングと言います。
リブランディングは、企業や製品、サービスのブランドイメージを再構築し、差別化を図る戦略です。
タナベコンサルティングのリブランディング支援コンサルティングは、既存のブランド価値を見直し、新たな市場での認知度向上を目指すことで、競争力を強化します。お客様のリブランディングを成功に導くために、ご状況や課題に応じたブランディング戦略の立案から実行までを一貫してサポートいたします。
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当サービスの強み
- ①企業分析・外部環境分析・内部環境分析を実施し、まずは企業の将来に対する優先的な課題整理します。その後過去のブランドイメージや戦略の分析、ターゲット層の再評価、競合状況の調査などを通じて、効果的なリブランディング戦略を策定します。
- ②専門価値、人材価値、社会価値の3つの視点からリブランディングの素材を発見し、非価格競争戦略を実現するビジネスモデルを構築します。
- ③仕組みづくりだけでなくリブランディングのオリジナルメソッドを軸にブランド価値を発見し、ブランドキュレーション、ブランド展開支援を一気通貫で実施します。
リブランディング支援コンサルティングの全体像
リブランディングの成功には、まず現在の企業状況や市場環境を分析し、ブランドのビジョンとコンセプトを明確にすることが不可欠です。一貫性のあるブランドを築くためには、統一されたメッセージを発信することが重要です。
リブランディング支援コンサルティングは、企業やブランドが新たな市場環境や顧客ニーズに適応し、競争力を高めるための重要なプロセスです。
タナベコンサルティングでは、ブランドの一貫性を実現するための8つのバリューチェーンを活用し、ナンバーワンブランドを築くための本質的なアプローチや全社員のブランド展開活動をサポートしています。
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リブランディング支援コンサルティングのポイント
タナベコンサルティングでは既存商品やサービスのリブランディングを検討する際にご相談をいただくことも多く、クライアント企業と目線を合わせ、並走しながらプロジェクトを推進します。
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企業分析・環境分析
現在の企業の状況や市場環境を詳細に分析し、強みや課題を把握します。これにより、リブランディングの方向性や戦略を明確にする基盤を築きます。
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ブランドビジョン・コンセプトの策定
リブランディングに向けて、新たなブランドビジョンやコンセプトを明確に定義。今後の商品を開発や改善の際に、バリューに照らし合わせて考えることができます。
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インナーブランディングの推進
ブランドを進化させることで、社員も成長していくことが理想的な姿です。社内にブランドを定着させる仕組みづくりや社員教育を行うインナーブランディングを実施します。
PHASE01企業分析・環境分析
企業分析・外部環境分析・内部環境分析を実施。企業の将来に対する優先的な課題整理、過去のブランドイメージや戦略の分析、ターゲット層の再評価、競合状況の調査などを通じて、効果的なリブランディング戦略を策定します。
PHASE02ブランディング分析・構想
目指すべき姿・提供したい付加価値・実現したい未来像を不易である「経営理念」に基づき、自社のブランドベネフィット(資源)を整理し、パーパスMVVに基づき戦略化し、ブランド構築の基盤となる「ブランドコンセプト」を明確化します。
ブランドバリュー分析
リブランディングにおけるブランドバリュー分析のポイントは、ブランドが保有している本質的な価値・素材を明確にすることにあります。ブランドの現状を正しく認識し、どのような強み、競合他社との差別化ポイントがあるのかを明確化します。
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1.自社ブランド資源の棚卸し
①ブランドポジション分析
(資料分析・ポジショニングマップの作成による他社比較)
②ブランドコアコンピタンス分析
(自社/ブランドの保有するブランドコアコンピタンス(強み)分析)
③ブランドプロセス分析
(ブランドバリューを生み出すブランドプロセス分析(社内プロセス分析))
アンケートによる客観的ブランドバリュー分析(顧客・社員)
ブランド資源の棚卸しができたら、現在のブランドロイヤルティ、ブランディングの取り組み、顧客・社員双方から見た現在のブランドイメージをアンケートで調査します。顧客・社員のアンケートの結果から、どの項目にギャップがあるかを分析することで、リブランディングを実行する上での課題を洗い出します。
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1.自社のブランディングに関する質問項目の設定
①ブランドイメージに関する質問項目
②ブランド展開力に関する質問項目の調整
③調査区分の設定(エンドユーザー・社員・取引先等) -
2.ブランディング戦略サーベイによる調査実施
①ブランディング戦略サーベイの画面設計と対象者の選定
②顧客・社員等、対象者へのアンケート依頼の発信
③調査結果の集計(Webシステムによる自動集計) -
3.調査結果の分析とレポート作成
①ブランドイメージの社内外におけるギャップ分析
②ブランド展開プロセスの可否判定と顧客評価
③リブランディングにおける課題のまとめ
ブランドキュレーション
ブランドキュレーションでは、棚卸ししたブランドバリューを基に、自社ブランドが提供したい価値を絞り込んでいきます。ブランド価値の絞り込みが不十分な場合、理想が高くなってしまいがちで、実現性が低くなります。顧客に提供したい価値は何か、顧客にとってどのような存在でありたいかを具体的にするとともに、実現可能性についても検討します。
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1.ブランドキュレーション
①ブランドベネフィット(ブランド価値)の絞り込み
(現状有するブランドバリューと実現したい未来の目指す姿を踏まえ、ブランドが提供する差別化されたブランド価値(ベネフィット)を絞る)
②ブランドターゲット設定
(事業・チャネル・商品別の顧客分析・真の顧客(ブランドターゲット)の絞り込みとニーズ分析・ペルソナによるターゲットの仮説設定と潜在ニーズ分析・ターゲット攻略に向けたブランディングの方向性立案)
③ブランドパーソナリティ設定
(ブランドから感じるブランドの人格的要素(パーソナリティー)を決定し、ブランドから感じる印象を決定する)
ブランドビジョン策定
ブランドバリュー分析及びブランドキュレーションでの検討結果を基に、ブランドビジョンを策定します。ブランドビジョンの構成要素として、ブランドの目指すべき姿、ブランドコンセプト、ブランド価値創造ストーリーがあります。ブランド価値創造ストーリーは、ブランドにまつわる歴史や社会との関わり、創業者の思い、製品のこだわりなどを、ストーリー形式で訴求します。ストーリー形式にすることの目的は、策定したブランドビジョンを、よりイメージしやすくすることで、社内外に認知させることにあります。
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1.ブランドビジョン・コンセプトの確立
①ブランドコンセプト策定
(創業の原点と経営理念、自社の本質的価値からの検討・3つの視点(顧客価値、人材価値、社会価値)の検証・ブランドイメージ調査結果と企業特性とのマッチング・ブランドコンセプトのまとめ)
②ブランドビジョンの意思決定
(ブランドが将来目指す姿をブランドビジョンとして意思決定)
③価値創造ストーリーへの展開
(提供を約束する付加価値を実現しているブランドの未来像と、そのブランドを築く礎となるプロセス・自社の強みを具体化した価値創造ストーリーに落とし込む)
ブランドビジネスモデルのデザイン
策定したブランドビジョンを実現するためには、ビジネスモデルの基本設計を見直しが必要となります。マネタイズモデルの見直しや、SNSを含めた顧客とのコミュニケーション方法についても再設計を行います。
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1.ブランドビジネスモデルのデザイン
①ビジネスモデル基本設計(誰に・何を・どのように提供するか)
(ブランドビジョンを踏まえ、自社のビジネスモデルの基本設計を見直す)
②商品・サービスモデル概要設計(4P/4C)
(ブランドビジョンを踏まえ、商品・サービスモデルを再設計する)
③収益構造設計(売上・粗利)
(新たなビジネスモデル・商品サービスの収益構造の再設計を行う)
ブランドアイデンティティのデザイン
ブランドビジョンに基づき、ブランドアイデンティティのデザインを行います。ブランド名やロゴなどをブランドアイデンティティとしてデザインすることで、ブランドバリュー実現の基盤を構築します。
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1.ブランドアイデンティティのデザイン
①ブランドビジョンのキービジュアル化
②ブランドネーミング策定
③ブランドロゴ(CI/VI)のデザイン
④ブランド/CI・VI利用ガイドライン(どのようにブランドのCI/VIを取り扱うか)
⑤デザインシステム検証(ブランドCI/VIの展開イメージ検証)
PHASE03戦略策定・施策検討
PHASE2で策定したブランドビジョンを実現するために、ブランドとしての価値の具体化を行います。価値が創造できる企業として、核となるプロセス・システムを具体化した上で、インナーブランディングやアウターブランディングの施策を策定しています。
ブランディングプロセス設計
ブランドビジョンを実現するための価値創造プロセスを設計します。顧客に価値を提供するために必要な5つのプロセスやシステムを設計し、顧客とのコミュニケーション施策に落とし込んでいきます。
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1.ブランディングプロセス設計
①ブランドプロミスバリュー設計
(提供を約束する付加価値)
②コアファンクション設計
(プロミスバリューの源泉となる企業活動の明確化)
③コアタッチポイント設計
(顧客が感じる体験価値の場面設計)
④ブランドコミュニケーション設計
(カスタマージャーニー・マーケティングファネル・メディアコミュニケーション(PR・IR))
⑤ブランドマネジメントシステム設計
(ブランド維持の品質基準・推進体制・教育体系・KPI設計・チェック機能)
ブランディング施策策定
顧客に提供するべき、ブランドバリューをステークホルダーへ正しく伝え、定着させるためのアウターブランディング施策、ブランドに対する考え方・ブランドを築くためのプロセスを社員が正しく理解し、定着させるインナーブランディング施策を策定していきます。
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1.インナーブランディング
①コーポレートブランド、サービスブランドを社内に正しく理解浸透する施策
(教育・研修・イベント・評価・社内標準化) -
2.アウターブランディング
①ブランドバリューを外部のステークホルダーへ届ける施策
(ブランディングツール・PR・広報実装・ブランドイメージ計測・認知拡大・リード獲得施策・リードナーチャリング施策等)
PHASE04施策実行
これまでのリブランディング戦略として検討をした施策について、アウターとインナー、オンライン・オフライン施策を連動させながら実装・展開します。ブランドビジョン・コンセプトに基づくブランドコミュニケーション施策を実施します。(認知拡大・リード獲得)
コーポレートコミュニケーション(企業ブランド)
1.コミュニケーション実装
- 1コーポレートサイト
- 2採用サイト
- 3IRサイト
- 4PR活動
(プレスリリース) - 5ブランディング動画
- 6ブランドイメージ調査
2.ブランディングツールの制作
- 1名刺・封筒・紙袋・社章等
- 2看板
- 3ネックストラップ
- 4モニュメント
- 5基本フォーマット
(企画書等)
1.社内教育・研修
- 1インナーブランディング
教育 - 2ブランド浸透イベント
- 3ワークショップ
- 4人事評価と連動した
行動改革
2.コーポレートコミュニケーションツール
- 1クレド・ビジョンブック
- 2社内報
サービスブランドコミュニケーション(商品ブランド)
1.オンライン
- 1マーケティングサイト運用
- 2SNSマーケティング
- 3マスマーケティング
- 4広告運用最適化
- 5ECサイト運用
- 6広告、メルマガ
2.オフライン
- 1サンプリング
- 2キャンペーン
- 3展示会
- 4店舗什器・POP
- 5ハウスリスト活用
- 6キャンペーンプレミアム
1.社内理解・浸透
- 1社内勉強会
- 2企業内大学・アカデミー
2.ブランドグロース
- 1リードナーチャリング・
営業品質向上施策 - 2ブランド貢献度(NPS)
3.プロモーションツール
- 1サービスブランド
マニュアル・ガイドライン - 2社内勉強会
最後に
ブランドにはライフサイクルがあり、気が付かないうちに老化していることがあります。自社ブランドのライフサイクルを検証し、もし老化の段階に入っている場合は、リブランディングによってブランドを再構築してみてはいかがでしょうか。タナベコンサルティングのリブランディング支援コンサルティングでは、差別化されたブランドを築く「TCGブランドバリューチェーン」ブランディング8つのステップで、ナンバーワンブランドを創る本質的アプローチとブランド展開の全社員活動を支援します。
FAQ よくあるご質問
- 本コンサルティングは既存のブランドをリブランディングするときに依頼するものなのでしょうか。
- 本コンサルティングはリブランディングのご支援を前提としておりますが、タナベコンサルティングではブランドを一から構築する際のご支援も実施しております。詳細は下記サービスページをご参照ください。
>ブランディング支援コンサルティング - リブランディングを検討するタイミングを教えてください。
- 経営者が交代するタイミング、企業の周年を迎えるタイミング、競合他社との差別化ポイントが薄れて価格競争に巻き込まれているタイミングなどが挙げられます。
- 社内の自社ブランドにおける認識統一の方法を教えてください。
- ブランドビジョン(コンセプト)を明確に定めたうえで、マネジメントシステムを構築し運用していくことが重要となります。
- リブランディング活動の結果の評価は実施していただけるのでしょうか。
- リブランディングを実施する前にブランドイメージ調査をおこない、実施後の変化を定点的に確認をしながら、インナー、アウターブランディングを実施していくことが可能です。