自社のブランド力を見直し、真の顧客へ本質的な価値を届ける
POINT本事例のポイント
- ブランドを客観的に見つめ直し、真の顧客を把握する
- 顧客目線に立ったコミュニケーション戦略を設計する
- ブランド・時代にあったクリエイティブをデザインする
ブランドは時代にあわせて変化する必要がある
わかもと製薬株式会社の主力商品『強力わかもと』。
大正15年(1926年)に研究が開始され、『若素』から『わかもと』、そして現在の『強力わかもと』へ、時代とともに変化する食生活に合わせて薬効や商品名を進化させながら日本人の胃腸を支え続けてきました。
このように長い歴史を持つ商品が抱えやすい課題の一つにユーザーの高齢化が挙げられますが、『強力わかもと』も同じ状況にある中で現在の市場におけるブランドイメージを正しく把握しきれず、コミュニケーション戦略の設計が不十分となっていました。
この状況を見直すべく、タナベコンサルティングでは、定量的なブランドイメージ調査と現状分析を実施し、「真の顧客」や「本質的価値」を再定義することで取り組むべきコミュニケーション戦略を設計。その戦略に基づく施策の検討からクリエイティブ制作の見直し、社内外で実行推進するためのKGI/KPIマネジメントモデルの構築まで一気通貫で支援中です。
ブランドイメージ調査の実施
ブランドイメージ調査では、次の3点において『強力わかもと』へのイメージや競合商品との違いなどを抽出しました。
1.現状実態:競合商品を含めた、ファネル構造(非認知、認知/購入経験なし、購入経験あり、継続購入)と構成属性(性年代別、就業状況)の把握
2.商品ブランドの強み:既存購入層における用途、評価、継続意向の把握
3.訴求ポイント:商品コンセプトを提示し、購入意向×商品における関心・魅力度の相関分析を実施
これらをもとに自社ならではの「本質的価値=ブランド力(強み)」を見出し、戦略の方向性や「真の顧客=狙うべきターゲット」を見定めるとともに、施策への落とし込みやクリエイティブの見直しを行っており、今後も実装・運用を支援していきます。
人口減少時代を乗り切るコミュニケーション戦略
国内ではほぼすべての年代で人口の減少が予想されており、まだ開拓しきれていない層にもターゲットを拡大していかなければ事業を継続させることは困難です。
また、マーケットイン型のプロダクトが好まれる時代においては、ユーザーインサイトに基づく提供価値の再定義と、ユーザー行動モデルに合わせた適切なタッチポイントの構築が欠かせません。
これらのポイントを丁寧におさえたうえでコミュニケーション戦略を再設計していくことが、多くの企業に求められています。
ぜひ本事例を自社の取り組みの参考としてください。
COMPANY会社プロフィール
わかもと製薬株式会社
[ 所在地 ] 東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号
- 設立
- 1929年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 五十嵐 新
- 従業員数
- 292名