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【結論】
VUCA時代、企業には「ブレない軸」となるビジョンが必要です。しかし、管理職任せのビジョン浸透は進まず、経営層と社員の乖離が課題となっています。CHRO配置や面談を通じたビジョン実装で、組織の一体化、人材定着、持続的成長を実現します。
ビジョンについて
現代において、なぜビジョンの必要性が高まり、多くの企業がビジョン策定を実行しているのでしょうか?
VUCA時代への対応
現代は、変化のスピードが速く、予測ができず、先行き不透明なVUCA時代です。
変動性・不確実性・複雑性・曖昧性という特徴を持つこの時代では、従来のやり方や経験則が通用しにくく企業経営は困難を極めています。
「ブレない軸」の重要性
前述したVUCA時代だからこそ、企業は「ブレない軸」となるビジョンの策定を求めています。ビジョンは、短期的な変化に翻弄されず、中長期的に「私たちはどこに向かうのか」という方向を明確に示すコンパスです。VUCAという環境下でも自社が目指す未来が明確であれば、従業員の判断や行動に一貫性が生まれます。ビジョンの明文化は経営者の「意思決定の軸」の再定義の機会となり、また、従業員の行動に一貫性を持たせることは「組織の結束力」に繋がります。
また、組織や個人が変化に柔軟に対応していくためには、社員一人ひとりが新しい状況を的確に捉え、迅速に意思決定し、行動していくことが重要です。進むべき方向を明確に示す共感できるビジョンは、全社員の道標として重要視されています。
社員・顧客へのメッセージが明確なビジョンを3つご紹介いたします。
キリングループ(食品・医薬品製造)
「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」
note(デジタルコンテンツ開発)
「noteがあることで、人々は本当に伝えたいことに専念できるようになる」
サイボウズ株式会社(ソフトウェア開発)
「チームワークあふれる社会を創る」
上記はすべて、社員のモチベーションや判断基準になりやすく、また「この会社がやっていることに納得できる」と顧客からの信頼も得やすいビジョンです。
経営者も社員も進むべき方向を見失わないためにも、ビジョンは策定するだけでなく全社員へ浸透していることが重要です。

ビジョンの実態
ビジョンが浸透されていない実態
ビジョンを策定する企業は増えましたが、策定に至った経営者の想いが一般社員の行動規範にまで反映されず、策定したものの浸透に至らない企業がほとんどです。
例えば、営業の現場で働く社員は、目の前の営業ノルマや予算達成目標に追われてしまいます。ビジョンを知ってはいるものの目標数字が優先となり、ビジョンの重要度が下がっているケースや、ビジョン策定の経緯や想いが正しく伝わっておらずビジョンが重視されていないケース、ビジョンと実務が結びついていないケースも多くございます。このような場合、ビジョンが浸透しないことで、その会社で働く意義や会社の価値に気がつけずノルマに押し潰され離職に繋がることも多くなります。
ビジョンが浸透されない要因
ビジョンが浸透しない要因として、次の3つが挙げられます。
ビジョンに掲げた想いや策定の経緯を全従業員に伝えられていない。
経営陣と社員の間に乖離が生じ、ビジョンが抽象的なものになっています。
ビジョン浸透を担う担当者が不在で、責任を持って取り組めていない。
明確な責任者が不在なため、従業員は誰に聞けばよいかわからない状態となります。
従業員が自身の業務とビジョンを結びつけられていない。
ビジョンではなく目の前の数字に追われるだけの状態となっています。
ビジョンと業務の紐づけが必要であり、そのギャップを埋めていくことが肝要です。

ビジョン浸透具体策と組織変革の未来
ビジョン浸透のための効果的なアプローチを紹介します。
ビジョン浸透のアプローチ
ビジョン実装サーベイ
ビジョン浸透度や実装状況把握のための社内アンケートを実施します。経営陣と社員間や階層ごとのギャップを把握し、今後のアプローチや具体策への転換に活かします。
アンケート結果から実態を分析し、改善を図り、企業の持続的成長と競争力の向上を実現します。
CHRO人材の配置と実行責任の明確化
会社の「人」に関するすべての戦略を担当する最高責任者CHROを設置し、柔軟で連携を重視した組織構造とします。そうすることで、CHROが責任を持ってビジョン浸透に取り組むようになり、また、責任者が明確になることで従業員が相談しやすい環境をつくります。
CHRO主体による各部門のビジョン浸透実装
ビジョンと仕事がリンクしないという課題解決策の1つに、上長と部下との面談があります。ビジョンに基づいた行動の振り返りや行動イメージの共有を通じて、一人ひとりの行動レベルにビジョンを浸透させます。また、CHROやHR部門が行動指針を策定し全社に説明することも有効的なアプローチです。
ビジョン浸透の効果
ビジョン実現
ビジョンの浸透により全社員が同じ方向を目指せます。経営陣の目指す想いやその本質を管理職やリーダー、一般社員までもが共感し、またそれに伴った行動をすることで、全体が最適化され、エンゲージメントが高まり、ビジョン実現に近づきます。
人材の採用・定着強化
自社の目指すものに共感しているため、モチベーション高く、それぞれが貢献価値を感じながら業務に取り組めます。また、明確なビジョンに共感して人が集まります。
カルチャーの一貫性
ビジョンを軸に人や文化が育ち、ブレない組織・会社となります。
このようにビジョンが浸透された組織では、経営者・役員・管理職・一般社員など全従業員が目指すべき方向性が一致した状態になります。そして、エンゲージメントが高まり、採用・定着に繋がり、ブレない組織となるのです。つまりビジョンの浸透はビジョン実現へとつながり、結果として持続的に成長を続ける組織になっていくのです。
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