COLUMN

2024.02.02

安定した企業経営の実現に向け、
取り組むべき経営戦略の施策をご紹介

安定した企業経営の実現に向け、取り組むべき経営戦略の施策をご紹介

安定した経営を行うために、いま企業が取り組むべき施策は以下の4つと考えます。
1.経営戦略
2.営業DX
3.SDGs
4.AIの活用方法
です。
まず、企業経営において最も重要なのは戦略です。戦略なくして安定した経営の実現は不可能です。また、現代において、営業DX、SDGs・ESG、AIに取り組むことは必須になっています。

1.経営戦略とは

経営戦略について、以下の4つのポイントに分けてご説明します。

1つ目は、健康経営(財務状態の改善)です。
原材料等の高騰により経営状態が悪化している企業が増えています。もし利益が出ていないのであれば、経営を続けていくうえでの投資等もできないため、仕入れ額、取引先の見直しによる財務状態の改善を早急に行う必要があります。

2つ目は、成長性の高い事業分野へのアプローチを検討することです。
現在の事業分野を含めて、今後の成長が期待できる分野を見極め、事業の幅を広げていく必要があります。当たり前の話ですが、自社の財務体質を踏まえ、慎重な検討が求められます。

3つ目は、営業戦略の立案です。
営業戦略のなかでも重要なことは、他社との違い(自社の強み=コアコンピタンス)は何かを理解すること、ターゲット顧客の選定(誰に届けたいのか)に時間をかけて取り組むことです。例えば、将来を見据えた市場の選択、競合他社のシェア・強み・弱み・マーケティング戦略分析などです。その際は、営業や販売活動に直接影響を与えるもの(ミクロ要素)だけなく、間接的に影響を与える(マクロ要素)も同時に考慮する必要があります。

4つ目は、「人」です。
これまで人はコストとして捉えられてきましたが、今では人的資本という言葉があるように、人を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上につなげることが必要です。そのためには、人材育成・戦略的な採用が必要になってきます。社員に長く活躍してもらうためには、自社の求める人材像を明確にし、将来のキャリアビジョンをイメージできるような発信をいかに効果的に行うのかが重要です。

1.経営戦略とは

2.営業DXとは

営業DXとは、「自社の競争優位性を高めること」を目的に、データやデジタルツールを有効活用して、営業戦略を見直し、営業プロセスや営業体制を再構築することを指します。現在、様々な企業において、IoTやAIツールを導入し、データの収集・分析・活用をすることで、「生産性の向上」「顧客体験の向上」「新規事業の創出」に向けた取り組みが行われています。一方、経営資源に限りのある中小企業においても、名刺管理ツールやオンライン商談ツール等のデジタルツールを活用して営業DXに取り組む企業が増えています。まだ取り組んでいない企業様に関しては、まずは触れてみることからはじめてはいかがでしょうか。

2.営業DXとは

3.SDGsとは

SDGsで掲げられている目標は、社会全体で取り組むべき地球規模の課題だと言えるため、取り組むことで企業イメージの向上に繋がります。企業イメージが向上することで、社員のモチベーションUPや、採用にも良い効果が期待できます。言い換えれば、環境問題や人権問題に対して消極的な企業は、いずれ淘汰されてしまうでしょう。ここ数年で、SDGsという言葉自体は一般消費者にも広く浸透してきましたが、まだまだ何をすればいいのか分からないという人が多い印象を受けます。

SDGsの取り組みの第一歩として行うべきことは、企業としてSDGsに取り組むことのメリットとリスクを理解し、自社がどのような目的でSDGs達成を目指すのかを理解することです。自社の既存事業の内容と、SDGs17ゴール・169ターゲットをひも付ける既存事業の強化の視点でSDGsを考えるのか、採用強化や従業員が働きやすい環境を創造するといった視点でSDGsを考えるのか、企業価値向上に向けたブランディングとしてSDGsを考えるのか、それぞれの議論が必要です。

3.SDGsとは

4.AIの活用方法

ご存知の通り、国内の人口減少・少子高齢化に伴い、少数精鋭で業務をこなして人手不足を補っていくことが各企業に求められており、どの業界もAIによる業務の代替は検討すべき課題となっています。企業がAIを活用することにより得られるメリットはいくつかあります。

(1)生産性向上
(2)品質の向上
(3)労働力不足の解消(残業時間の削減)
(4)コミュニケーションの円滑化(多言語への対応を可能にする)
(5)安全性の向上(ヒューマンエラーを防ぐ)

自社にAIに詳しい人が居ない、そもそもDX人材が居ないといった企業も多いかと思います。まずは、誰でも簡単に無料で活用できるAIツールに「触れてみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

以上、安定経営の実現に向けて取り組むべき施策をご紹介させていただきましたが、今後、自社の取り組みを検討する際のヒントとなれば幸いです。

4.AIの活用方法

著者

タナベコンサルティング
ストラテジー&ドメインコンサルティング
コンサルタント

藤原 直洋

住宅、不動産、建設会社向けの経営コンサルティング会社にて、事業計画・マーケティング計画の策定、企業向け・エンドユーザー向けセミナーの講師等を経て、当社へ入社。住宅、建設会社を中心に、中期経営計画の策定、マーケティング戦略を強みとしている。常に前向きに、クライアントに寄り添いながら一緒に推進するコンサルティングに定評がある。

藤原 直洋

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