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美容業界における店頭体験価値向上の重要性

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美容業界において、店頭でしかできない特別な体験を提供することは、消費者の購買意欲を高める重要な戦略です。ブランドや商品が持つ世界観に没頭するような体験は、ブランドの認知度や愛着を高め、消費者の顧客化や売上伸長につながります。

本コラムでは、美容業界における店頭体験価値向上の重要性、店頭体験価値向上のためのポイント、そして具体的な実践例について解説します。

美容業界における店頭体験価値向上の重要性

店頭限定の特別な体験は、消費者の来店や購入を促進します。

例えば、商品のコンセプトに近いアイテムを什器に使用したり、BGMをイメージに近づけると、消費者は五感で商品を感じ、驚きと興味を抱いて店舗を訪れます。商品のコンセプトで溢れた店舗は、別世界に旅する気分を消費者に与え、それぞれの感情を導き出す手助けとなるのです。消費者の感情を活用しながら商品の魅力をアピールすることで購買確率を上げることができます。

また、ブランドの世界観に溢れた店舗空間は、ブランドや商品のコンセプトと顧客が想像するイメージとのギャップを埋める効果があり、ブランディングにもつながります。

店頭体験価値向上のためのポイント

店頭体験価値を向上させるポイントとして、以下の3点が考えられます。

1. ブランドや商品が持つ世界観を明確にし、一貫性を持たせる

自社ブランドや商品がどのようなイメージ・コンセプト・世界観を持っているかを明確にします。例えば、「沖縄の塩から作ったバスソルト」を商品として扱っている場合、産地に主な魅力があります。沖縄のリゾート感・沖縄の海の透明感などがイメージできます。商品に持たせたいコンセプトと商品からもたらされるイメージを比較し、一貫性を持たせることで、店頭体験の考案のベースを整えます。

2. "プレミアム体験"を用意する

「限定」「オリジナル」「プレミアム」といったキーワードに消費者は反応します。特にモノや情報に溢れた現代では、周りと同じモノを簡単に手に入れることができます。その場限りの体験やVIP顧客限定のイベントなどの希少性が高いイベントは、顧客が価値を感じる体験です。キーワードに劣らないイベントを考えることが重要です。

3. オンラインとオフラインを連携させる

SNSやデジタル広告を活用し、店舗でどのような体験ができるかを消費者に伝えることで、来店を促進します。事前にSNSで確認した情報が消費者の期待を高め、行う体験の価値を最大化することができます。また、全体的なブランドの統一感も演出することができます。

店頭体験価値向上の実践例

事例1:店頭で自社商品を用いてパフォーマンス開催

自社商品を使用したパフォーマンスは、商品の魅力を伝えることができ、コストも抑えられる良い方法です。例えば、フレグランスが商材であれば、「香りの嗅がせ方」に仕掛けがあるだけで消費者が前のめりになります。テスター配置でも良いですが、「小窓を開けると香りが広がる」「ペダルを踏むと香りが降る」など、消費者自身がアクションを起こして楽しめる体験は魅力的に感じられます。

事例2:店舗オープン記念で消費者参加型の店頭装飾イベント開催

新店舗オープン記念でプロモーションを行う企業も多いですが、限られた期間にリアル店舗で開催できる参加型体験イベントは消費者を惹きつけます。限定的なイベントはSNSでの拡散も見込まれやすく、プロモーションにもつながります。また、自社SNSに参加者インタビューを投稿して顧客とのコミュニケーションを取ったり、「参加者限定のオリジナルノベルティプレゼント」といったキャンペーンも限定感を演出することができます。

最後に

店頭体験価値を向上させるための施策は、消費者が求める刺激を提供する効果的な手法です。

成功するためには、商品コンセプトに一貫性を持たせ、その体験が限定であることを消費者に伝えることが重要です。顧客作り・売上作り・ブランディングの全てに直結する店頭限定体験の施策を、ぜひ用意してみてください。

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部
チーフコンサルタント

松原 真夕菜

「クライアントと目線を合わせ、ブランドを理解し、そのブランドメッセージを正しく伝える」ことをモットーにPRコンサルティングを展開。ブランドの魅力を最大限に引き出す、ブランドイメージに基づいたインナー・アウターブランディングツールを製作し、クライアントのエンドユーザー定着までの支援を行っている。

松原 真夕菜
ブランディングに関する相談会

DOCUMENTブランディング・PR関連資料

CONSULTATION 相談会

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