2021.02.22

1

2020.09.24 Thu
2020.09.25 Fri

DOMAIN&FUNCTION

教育・学習ビジネス研究会

REPORT
1日目

09.24 Thu

AI時代に活躍する人を育てる
ホール・チャイルド・アプローチとは

講義一般社団法人FutureEdu
代表理事竹村 詠美 氏
学びのPOINT

①FutureEduとは
子ども達がより自分らしさを発揮しながら成長できる学びの場が増えて欲しい、という願いで2016年に設立。代表理事の竹村氏は国内外の最先端な教育現場や教育カンファレンスに足を運び、学びに関する知恵や情報の発信を行っている。
②VUCA時代に必要な能力
VUCA(激動、不確実、複雑、曖昧)な時代に必要な力は座学だけでは身に付かない。記憶力のテストでは測れない、コミュニケーションや批判的思考能力、コラボレーション、創造力といった「非認知能力」を伸ばすことが重要である。
③学習者中心の学びへのパラダイムシフト
教師は指導者ではなく、ナビゲーターとして位置し、個々の発達段階、興味・関心に応じた学びにシフトすることで、子ども一人ひとりの得意分野を見極め、個性にあった学習アプローチをとることで才能を伸ばすことができる。そのためには、学校(教師)だけではなく、地域の団体や企業、ボランティア・有志など、外部との連携を図り、全体で子ども達の成長をサポートしていく事が必要である。
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重要な研究ポイントホール・チャイルド・アプローチとは、
子ども一人ひとりの興味・関心に合わせた、
心、身体、頭を統合的に
バランスよく育む学び

従来の詰込み型の学習ではなく、子ども達の個性や興味関心に合わせた学習環境を提供していく必要があると認識することができた。

専門学校 経営者
学習環境が多様化することで、社会全体の多様化が加速すると感じた。これまでとこれからの学習環境を理解することで一般企業の採用面において重要な働きをすると考えている。

製造会社 役員
子ども自身が、自らの学びの特性を理解することで、「やればできる」という自己肯定感や自己効力感を得て、更なる主体的に学びに繋がっていく。
日目

09.24 Thu

日本初上陸!「42 Tokyo」とは

講義一般社団法人42 Tokyo
長谷川 文二郎 氏
学びのPOINT

①「42」の特徴
フランス発のエンジニア養成機関「42」は、現在22カ国(2021年2月時点)で展開し、2020年6月には東京にも開校。「24時間365日利用可能な施設」「問題解決型学習」「学費完全無料」18歳以上であれば入学可能となっており、企業からの協賛で成立している。
②問題解決型学習
「42」には先生が在籍しておらず、全校共通の課題のみが存在している。自身の学習を進めるためには他生徒の課題に対しての添削が必要となっているため、生徒同士が教え・学び合う仕組みとなっている。
③入学試験Pscine(ピシン)とは
「42」の入学試験Pscineは4週間におよぶ試験期間となっている。Pscineを単なる合否判断の試験ではなく「スイミングプール」として捉え、周囲と協力を行いながら、しっかりと泳ぎ切れるかどうかも重視している。
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重要な研究ポイント「42」を通して学び方を学び、
挑戦したいすべての人に質の高い教育を提供

エンジニア=職人のイメージだったが、42のカリキュラムでは周囲とのコミュニケーションが必須になるため、これからの社会にとって必要なスキルが身につけられる場だと感じた。

教育関係機関 役員
実際に例題に取り組んでみたが簡単ではなかった。そもそもの言葉の意味、操作方法など、人に聞く、ネットで調べるなど、自分で問題解決を図っていく力が身に付くと感じた。

教材会社 経営者
コロナショックによりオンライン化が進み、距離という物理的な障壁がなくなり、可能性の場が広がってきている。42Network全体で挑戦できる人を増加させるために価値を提供している。
日目

09.25 Fri

ドルトン東京学園の学校経営
~コロナ禍で早期にオンライン授業を成功~

講義ドルトン東京学園中等部・高等部
校長荒木 貴之 氏
学びのPOINT

①「自由と協働」のドルトン東京学園
子ども達自身の興味関心にもとづき、好きな学問を好きなだけ探求できる「自由」と、課題に対して多くの意見を取り入れながら協調的に解決を図っていく「協働」を実践し、生徒の自主性と創造性を育む。
②先生も学びを探求
ドルトン東京学園では、先生のパフォーマンスを縛り付けず、能力をさらに伸ばすために、経済産業省「未来の教室」事業による教師の企業インターンシップなど、学校と社会との接続を奨励し、先生自身の学びも支援している。
③オンライン授業の実現
ドルトン東京学園では、授業のオンライン化を僅か12日で実現した。開校してまだ2年、誰もやったことがないオンラインでの授業を、ドルトン東京学園のモットーである「恐れずに進め」を、教師・生徒・保護者、全体で挑戦したことが成功へと繋がっている。
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重要な研究ポイントNo one will be left behind
誰一人取り残さない生徒中心主義の学び

成功の背景に、チームとしての強さ・結束力を感じた。生徒中心主義というように、生徒のためを考え、一丸となって試行錯誤した結果、成功に繋がったのだと思う。

教材会社 経営者
これだけ情報が溢れている中で、自ら問題意識を持ち解決を図っていくスキルが必要だと考える事ができた。答えを探す学習から、問題を見つける学習へシフトしていく必要がる。

学校関係 経営者
生徒による先生への授業評価アンケートを実施する等、学習の質を高める取り組みを実施。また、教師だけではなく、保護者も先生となり、生徒一人ひとりの個性に合わせた学習のサポートを行う。
NEXT TIME

第2回は、12月2日、12月3日の福岡開催です!!